◆箱根・湯坂路で探鳥会 
     −大きな声で鳴く鳥は一夫多妻− 北村 順

        

〔日 程〕2008.10.18〜19
〔行 程〕18日: 箱根湯本駅→湿生花園→自然探勝路→桃源台(箱根レイクホテル泊)
19日: 桃源台-(ロープウエイ、ケーブル)→強羅-(登山電車)→小涌谷→千条ノ滝→浅間山
      →湯坂路(鎌倉古道)→湯坂路登山口→箱根湯本駅
〔参加者〕佐藤有信(L,講師)、堀内晃代(SL)、岩田稔、服部悦生、松沢紀生・宏子、古川茂子、 北村順
       計8名

 雨に見舞われた昨年とは対照的に、今年は2日間とも好天に恵まれ、素晴らしい探鳥会となった。

<第1日目>
 改修工事と観光客でごった返す箱根湯本駅に10時40分に集合し、バスで箱根湿生花園に向かった。湿生花
園には約1700種の植物が集められているとのことであるが、花は沢山咲いていたが、浅学の私にはススキ、
大文字草、ヤマトリカブト、勿忘草、枯れかかった吾亦紅が目に留まる程度であった。一方、同行の皆さんの博
学なのには感心した。
 私が新たに知ったのはナガボノシロワレモコウで、白い吾亦紅?と思ったが、漢字では「長穂の白割帽額」と
書くらしい。なお、カエデ、モミジの紅葉はもう少し先のようであった。園内で各自弁当を食べた後、自然探勝路
の散策に向かった。車の通らない自然探勝路は静かで自然がいっぱいの気持ちの良いハイキングコースであっ
た。道々、佐藤講師からススキと荻の違いを実物で教えていただき、認識を新たにしたり、鳥の鳴き声を聴いて
その鳥の名を教えていただいたが、姿を見られないのが残念であった。
  早川口で自然探勝路が終わり、再び車道を通って16時半に箱根レイクホテルに到着。国民宿舎らしからぬ
瀟洒な建物。早速温泉に浸かり汗を流した。夕食後は勉強会で佐藤講師から野鳥の鳴き声、生態などについ
て講義を受けた。

<第2日目>
 8時45分ホテルを出発し、桃源台からロープウエイ、ケーブルを乗り継ぎ強羅へ。快晴に恵まれ、ロープウエ
イから美しい芦ノ湖、富士山の勇姿、金時山、明神ケ岳、明星ケ岳、荒々しい大涌谷の景観を眺めながら空中
散歩を満喫した。強羅から登山電車で小涌谷へ下り、10時05分、千条ノ滝を目指して歩き始めた。
 10時半頃千条ノ滝着、小休止ののち本格的に登り出す。地形図から想像したよりも楽な登りであった。ヒメシ
ャラの大木に感心し、メジロ、ヒヨドリ、カケスなどの鳴き声を佐藤講師に教わりながらゆっくり登り、12時前に
浅間山頂に到着。広い草地の山頂で二子山、駒ケ岳を眺めながら昼食をとった。
 12時45分山頂を出発、湯坂路を下る。草花を観賞しつつ、また、野鳥の鳴き声に聴き耳をたてつつ長い尾根
道を下った。外来種のガビチョウの鳴き声を教わったが、姿を見ることは出来なかった。空高く飛ぶノスリを教え
ていただき、停飛するのも見たが、これが今回唯一の目撃できた鳥であった。道中、ガビチョウとヒヨドリの大き
な鋭い鳴き声は至る所で聴くことが出来たが、佐藤講師によると大きな声で鳴く鳥は一夫多妻なのだそうであ
る。
 
 終段の石畳の急坂を下って16時30分湯坂路登山口に全員無事到着、箱根湯本駅で解散した。楽しく過ごし
た2日間ではあったが、私にとっては樹木、草花、野鳥の知識の無さを痛感させられた2日間でもあった。これ
から少しずつでも意欲的に学んでいこうと思います。
 お世話になった佐藤さん、堀内さんはじめ、同行の皆様に感謝致しますと共に、今後もよろしくお願い申し上
げます。


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