◆ニ王子岳(1,420.3m)  斎藤幸子

  ◎2009年5月15日
  ◎メンバー:藤野(L)、斎藤光子、斎藤幸子

   
JR新発田駅よりタクシーにて、ニ王子神社に向かう。ニ王子神社の脇より、杉の樹林帯の中に、ヒトリシズカ、ニリンソウが咲いているなかを登りだす。
少し行くと急登となるが、2合目あたりからはじめて観る雪椿の樹林帯となり、赤い可憐な花に出逢う。3合目から穏やかになり、5合目付近から日陰では雪を踏むようになった。5合目の独標には、積雪を測る目盛りが書かれた、電柱と見間違えるような柱が立っていた。このあたりからイワウチワ、ショウジョウバカマ、サンカヨウ、カタクリ、エンレイソウの花が見られ、特にイワウチワの大きな可愛い花が満開で、山道をずっと飾っていた。
6合目あたりから残雪の山となったが、雪には踏み跡があった。油こぼしと呼ばれる急坂の手前で、6本爪のアイゼンを着け、一歩一歩慎重に登った。
ときどき下山する人たちとすれ違っていたが、やがて最後のひとりが降りてきた。「もう上には誰もいませんよ。上はガスもかかってきました」とのこと。登って行くと、なるほどガスがかかり上部は見えなかった。「ニ王子岳は残雪時、ガスが出ると迷いやすい」とのことで、下山時に備えて、目印に三人のタオルやテルモスの袋などを木の枝に付けながら進んだ。
三王子の石祠付近でガスが晴れ、やっと山頂が見え、すぐに9合目の奥の院跡に着いた。ここにザックを置いて、すぐ先の頂上に向かった。山頂には大きな避難小屋と青春の鐘があった。飯豊連峰は、あいにくガスがかかり、あまりよく見えなかったが、鐘の下で記念写真を撮った。
長居はせずに下山を開始。9合目付近からは雲海も見えた。目印にしたタオルなどを次々に回収し、夏道が出てきたところに戻れ、ひと安心した。後は延々と下って無事下山できた。目印は、何か特別のものを持っていなければ、身の回りの物でも良いというこのことは、これから参考にしていこうと思った。
皆さんに花いっぱいの本当にきれいな山道を見せてあげたくなった、花々の可憐な姿に疲れを忘れる、山行でした。

<コースとタイム>
 二王子神社(11:00)〜3合目・避難小屋(12:10)〜5合目・独標(13:00-20)〜
 9合目・奥の院跡(15:00-05)〜ニ王子岳山頂(15:10-15)〜5合目(16:35-40)〜ニ王子神社(18:10)

山頂はガスの中ですが、
これはガスが少し晴れてきたときです。

  ニ王子岳の山頂です。
ガスはすっかり晴れました。



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