◆花の金北山縦走とグルメ紀行  笹崎勝利

  ◎2009年5月16日
  ◎メンバー:西田、笹崎、萩原、名倉、中道、藤野、斎藤(光)、斎藤(幸)


昨年ハンラ山へ山行の折り今回の縦走が話題に上がっていた。
5月15日(金)登山組(藤野・斉藤光子・斉藤幸子) 観光組(萩原・名倉・西田・笹崎)が別々に出発した。
自転車組(赤沢・坂井)は先行して既に佐渡へ向かっていた。登山組は越後の山を三山登る計画.をしている。
観光組は、燕三条でレンタカーを借りて、寺泊の魚市場で豪華な刺身定食を味わい、弥彦神社を参拝してから新潟に着いた。
夕食が終わる頃登山組が合流して盛り上がった。
宿は駅前の第一ホテルで中道さんが、京都から特急を乗り継いで遅く到着する予定になっていた。
16日(土)フロントに5時40分全員が集合して新潟港の佐渡汽船に向い朝食を採った。
7時発のジェットホイルには、大勢の登山者や明日行われる佐渡ロングライド210に参加する自転車を携行する人達もいた。
滑るように艇走して8時に佐渡の厳寒口の両津港に到着した。
不要の荷物を預けて予約のジャンボタクシーに乗り込みアオネバ登山口に向かった。
8時30分登山開始。昨年秋の偵察山行の直前の豪雨で、二ヶ所山肌が決壊した箇所は復旧されていないが、巻き道がしっかりと付いていた。
中間点のユブを越える頃から、ちらほらとシラネアオイや・チゴユリ・キクザキイチゲ等々が見られ、各々が写真を撮ったためアオネバ十字路に30分遅れて10時30分に到着した。この調子では予定時間をオーバーするのは確実なため、中道さんが代表撮影しCDを配布することになった。
縦走路では、シラネアオイやカタクリにショウジョウバカマ・キクザキイチゲなどがいたる所に群生していて、素晴らしい、こんなに沢山の群生は初めてと感嘆の声を挙げながら進んだ。
途中のマトネから遥か遠くに金北山のレーダードームが見られた。
逆走の十余名のパーテーから残雪があると聞いた。ここからは右に日本海、左は加茂湖の先に小佐渡山脈が望まれる尾根歩きとなった。
晴れていれば素晴らしい景観なのだが、生憎の曇天で日本海は見えなかった。
相変わらず両脇は遅い春に競って咲く花・はな・ハナの連続で、凄い、来て良かった、又訪れたいの声を連発していた。
真砂の峰付近でやはり逆走の20名ほどのツァーパーテーとすれ違った。
金北山に近づく登山道は花・はなに加えてサクラやコブシの花が迎えてくれた。
登山道は雪解け水で田んぼ状の場所が数ケ所あった。アヤメ池から頂上に向けてかなりの残雪があった。
登り切るとあの遠かったドームが目の前に巨大な姿を現していた。この頃から雨脚が強まり頂上の金北神社の風下で、雨具を着けて記念撮影をした。
ここからは、許可を得てある巾10mもある砂利やコンクリートの防衛道路を1時間20分ほどで、待ち合わせ場所の白雲台に三々五々下って5時20分に全員無事到着した。
約9時間の行程だったが花を楽しんでいたせいか頂上まで殆ど疲れを感じなかった。
タクシーで両津のやまきホテルに到着して温泉で汗を流した。ホテルには自転車の二人が既に到着していた。
西田より差し入れの八海山と雪中梅で食事前から盛り上がり、宴会場にもボトルに入れて持ち込み盛り上がった。
期待していた特注の刺し盛りが届かないハプニングがありクレームを言った。
部屋に帰り今回は別々な方法で10人も集まり宴会が出来るのは、シリウスでは初めてだと盛り上がり23時まで歓談した。
17日(日)は、風雨の中を赤沢さんが5時に出発、残りは8時の送迎バスで両津港まで行った。
精算の時支配人からお詫びとして、菓子折りを貰い更に焼酎もサービスして貰うラッキーもあった。
荒天のため登山組は取り敢えず予約してある弥彦の宿に向かった。
坂井さんは真っ直ぐに帰京すると言う。中道さんはトキの学術調査に参加した。
観光組はレンタカーで、牡丹が二千株も咲き競う長谷寺を散策して小木に向かった。
風雨の中レース参加の自転車を何台も追い越した。寒さで痙攣したのか立ち止まっている者もいた。
所望のたらい舟は残念ながら風雨が強く乗船できなかった。
30年ほど前に美味しい生そばを食べた七右衛門を探したらまだ健在だった。
店にはメニューは無くぶっ掛けソバだけだった。以前一杯食べて余りの美味さに追加を頼んだら、30分ほど待たされた苦い経験があったので二杯ずつオーダーした。
蕎つゆは普通甘辛いが、この店は魚を主体にした薄味で、今まで食べたことの無い味で美味しいと好評だった。
真野の歴史伝承館に立ち寄り、ロボット人形の順徳天皇や世阿弥など歴史上の人物が登場し、精巧な所作や解説で佐渡の歴史を分かりやすく見学できた。
相川の佐渡金山を見学して稲鯨の民宿敷島荘に着いた。以前泊まった時の倍以上に増築して温泉も引いていた。
食事は素晴らしく特注の刺し盛りには、50cmもあろう大鯛の骨格の上にアワビ・鯛刺し・鯛の湯引き・マグロ・イカ・アジ・ブリにサザエ刺しが5個・女ガニも2匹付いて大満足.で、鍋や肉類には一切手を付け無いほどたっぷりのご馳走だった。
18日(月)は一転快晴だが物凄い風だった。尖閣湾の透視船は欠航、荒波の打ち寄せる景観は素晴らしかった。
カンゾウは道路脇に何本か咲いていたが、トビシマカンゾウの群生の大野亀はまだ早く一輪の花も咲いていなかった。6月早々が見頃かな、一面に咲いたら素晴らしいロケーションに違いない。
海府大橋を強風の中飛ばされそうになりながら徒歩で景観を楽しんだ。
フイッシャーズホテルの海鮮丼は10種類以上の刺身が乗っていて大満足。予定を早めて14時30分のジェットに乗り、新潟の本町市場で買い物をした。
新潟駅で登山組と落ち合い居酒屋で打ち上げを行った。ここでもハプニングがあった、光子さんにビールの洗礼があり店長よりお詫びに刺し盛りの提供があった。
疲れもありほろ酔い気分で19時19分の電車に乗った。車中でも菊水ふなくちで盛り上がった。
予定していたタライ船や透視船に乗れずカンゾウの群生も見る事がでなかった残念の旅だったが、山中の今まで見たことの無いシラネアオイやカタクリの見事な群生と、盛り沢山の刺身を満喫して忘れることのない素晴らしい思い出となりました。
早くも来年は、毛石山の姫サユリ、五頭山に大野亀のトビシマカンゾウの群生とグルメを楽しむ会を6月頃計画することに話が纏まった。

登山組の報告はこちら  藤野さん斎藤(幸)さん
自転車組の報告はこちら 赤澤さん


 


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