◆2009年「お月見山行(高尾山・一丁平)」

日時 2009年10月3日〜4日
参加者 岡田捷彦、後上善一、斉藤光子、斉藤幸子、藤野孝人、塚本稔、笹崎勝利、西田智代、菅野裕治
幹事 川崎義文、浜口武夫


高尾山お月見山行  西田智代

 心配されたお天気も午後には回復とのリーダーの判断で、実施のメールが2日にあった。
毎回山行は土日の為、殆ど参加が出来なかったが、今回は夕方からなので久しぶりの参加である。17時高尾山口駅に集合、初めてお会した塚本さん。何時も登山届でお名前だけは知っている、随分登っていらっしゃるがどんな方だろうか?と思いがけずにお会い出来た。
 ケーブルで上がり頂上まで45分の歩き、途中何組かの人々とすれ違う。山頂の東屋ではひと組がもう宴会の真最中、反対側にもうひと組、やはり同じ事を考えている人達だ。
 朝までの雨で階段は滑りやすく水溜りがある。気をつけなければと思った途端にもうひと滑り、浜口さんが気を使いゆっくり行きましょうと有難いお言葉。一丁平迄30分、東屋に荷物が一個ある、上に行くか如何するか、何しろ暗い上に道坂だ。ここはトイレも近いし女性には最適。先人が我々に席を譲り、上に上がってくれた。ツゥエルトを張る人、宴会の用意をする人、斎藤光さんが担いて登った大きなお鍋に、浜口夫妻・川崎さんが用意をしてくれた材料が次々と出てくる。白菜を洗うか洗わないかと・・・・中々面白い。美味しそうなやぶ鍋の匂いが東屋に広がる、ビールで乾杯後日本酒や焼酎・ジョニ黒にスコッチまで、お酒が入る程に歌や色んな議談に花が咲く。なかなか月は顔を出してくれない、今年も駄目か〜と落胆していたら、22時頃雲間に待望の月が出た。上の展望台まで登り記念撮影。皆さんの精進が良いのか、それとも満月への思いが通じたのか!鼾の合唱で眠りにつく。
 朝食後検討の結果、下山は小仏峠から小仏バス停に変更。日曜の雨上がりのせいか山岳マラソントレーニングの人々、少数、グループでの登山者と随分多くの人とすれ違い、友人と逆コースで登った数年前を思い出しながらの下山だった。バスで隣り合わせた小母さんは毎日小仏バス停から登っています、私の庭ですからと。
久しぶりの高尾山、楽しい二日間でした。同行の皆さん有難うございました、幹事の川崎・浜口さん御苦労様でした。出来れば来年も叉計画して下さい。


中秋の名月 一丁平で観月会  菅野裕治

 最初に、お月見山行の計画案を浜口さんから聞いたのは、確か3年前のことであったでしょうか?計画を暖めてきた浜口さんの思いが、今回はれてお月見山行の実施。昨年は天候不順等で計画が流れてしまい、今年も決して天候に恵まれての実施ではなかったはずでしたが、その最終の決断力(最終天気予報等を確認し、曇り時々晴れにかけた決断)には敬意を表したい。
 今回は高尾山一丁平でのお月見山行ということで、高尾山口駅午後5時に11名全員集合し一路清滝駅へ。清滝駅から高尾山駅までケーブルカーを使い、薬王院をへて5号路で高尾山頂へ。途中日没もあり、ヘッドライトを使用しながら一丁平へ向かう途中、若い男性が暗闇の中から明かりもつけず向かいから来たのには驚きを感じました。声をかけて見ると下山遅れらしい。危険とおもいながらも無事に下山できることを願いながら一丁平へ。(徒歩約1時間の山行)
 一丁平付近には吾妻屋が3、4箇所あり、既に場所のキープを行っているらしい。今回の参加者11名が収容出来る吾妻屋に1人でお月見を楽しむ御仁がいましたが、数に増す(無勢に多勢?)我グループに快く場所を明け渡していただいた御仁に感謝したい。
 吾妻屋があれば、ある程度の雨・風はしのぐことが出来るとあって、11人は皆で盛り上げ始めました。
 テントを張る人、吾妻屋で雑魚寝をしようとする人、それぞれの思いは十五夜を眺望し、料理を囲みながら、唄と踊りで楽しむ事が出来ればこれで充分。お陰様で我々はその吾妻屋で鍋を囲んで宴を楽しむことが出来ました。
 十五夜、なんて古典的な心地よい発音だろうか。時代に逆戻りを感じさせられる。十五夜の言葉の意味の一部には、奈良時代に池に身投じたと伝えられる采女(うねめ=女官)の霊を慰める「采女祭」はこの十五夜に行われる行事でもある。
 宴会の最中、十五夜の演出を高めようとして試みた御茶を後上氏から振舞われ、宴もたけなわ。宴会もピークになるとハーモニカを伴奏に川崎氏が舞い踊り、笑いを誘う民族踊りや民謡の演奏も奏でて炭鉱節?を踊りだす御仁も、全員が盛り上がった十五夜。(爆笑の渦)
 “月が出た出た 月が出た あんまり煙突が高いので さぞやお月さん 煙たかろう〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜”
 午後10時だろうか誰かの一声で、十五夜お月さんを見ようとの声に吾妻屋から展望台へ行くと、雲と雲の間に真丸お月さんが恥ずかしそうに此方を見ている姿は、采女の姿にすら感じたものでもあり、月明かりに感激をした次第でもありました。その後、全員で記念撮影(パシャ)
 一丁平の写真背景は八王子市内の夜景と富士山を背にしての記念写真はまた特別な思いも感じられました。
 翌日、早朝5時起床、ツワモノ共の夢の後の如く、散乱したゴミを回収し全員無事に下山致しました。
 十五夜、現代の浮世の人間には、この自然の流れなど感じることが少ない中、今回はこの浮世離れした奈良時代に逆戻り?風流な遊びを楽しむことが出来た事に、貴重な体験が出来たものと感謝した次第です。
 最後に幹事の浜口さん、川崎さん御疲れ様でした。
 お陰様で今回は貴重な経験が出来ましたことに感謝致します。
 本当にありがとうございました。




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