◆交流山行 「奥多摩 上段歩道からウトウの頭・タワ尾根」

日程: 2010年11月6日(土)〜7日(日)
メンバー: 藤野(L)、斎藤(光)、斎藤(幸)、名倉、萩原、山口
報告: 名倉

 この計画が出された時、たしか11月7日(日)の日帰りでしたが、その後、前日の6日発になり、ゆっくり歩けると喜びました。6日午後、家を出発し、JRに乗ると、「JR中央線は工事のため、6日の夜から7日の朝にかけてストップする」旨、車内吊にありました。藤野さんの決断はかなり早いものでした。
 前泊は集合時間までたっぷり余裕があり、次の日の期待で楽しいものでした。でもさすがに奥多摩の夜は、冷え込みがきびしいものでした。朝、ゆっくり支度をして登山口へ、・・・いや、下山口に駐車しました。・・・降りてきたときに直ぐに車に乗ることができるのは、うれしいものです。
 少し歩いて人形山東尾根への登り口に行くと、そこから登山道に工事資材運搬用のモノレールが設置されていました。登山道は狭いので、このモノレールを何度もまたぎながら登って行きます。途中で右に下段歩道を分けますが、先の方で崩壊しているので、進入禁止の木が置かれていました。
 そのまま少し登ると尾根と分かれて、右にトラバースするような登山道がありました。これが上段歩道でこの道を行きます。しばらく行くと、モノレールは崩壊地方面に大きく右に曲がって登山道と離れて行きます。工事の方々ご苦労様です。急斜面を過ぎ、仮小屋を見送り、奥多摩は杉や檜などの植林ばかりと思っていましたが、この道は昔ながらの雑木林です。今年は紅葉の山を歩くことができないのでは、・・・と思っていましたが、今日はきれいな紅葉の真ん中です。とても気分がよく、「参加して良かった」という思いを抱きながら歩きました。
 気分よく歩いていると、材木小屋尾根とぶつかる所の切り株に、底のぬけた古い鍋が被さっていました。おもしろい!! きっと目印なのでしょう。その先の枝尾根にも赤くさびたツルハシが刺さっていました。分かりやすい目印です。
 これを超えると間もなく四間小屋尾根に着きました。ここでもゆっくり休みます。これよりタワ尾根のウトウの頭を目指して、四間小屋尾根を登ります。道はこれまでと違って、うすい踏み跡の急登となりますが、きれいな紅葉が和ませてくれます。途中、ほどよい太さのブナの樹にしがみついてみると、なんて気持ちがよいのでしょう!! 樹のぬくもりがやさしくて、気持ちがほぐれていきます。本によるとこのあたり、枯れた笹の急登と書いてありましたが、既に笹は跡形もありませんでした。最後の急登をがんばると、「ウトウの頭」につきました。
 ウトウの頭の看板は陶板でできていて、黒い鵜 (ウトウ)の顔が書いてあり、真新しく、楽しいものでした。ミズナラやブナの樹が多く、力強く天に伸びています。休憩後、タワ尾根を下ります。すず坂丸、金岱山、人形山と紅葉を愛でながら順調に下りました。やがてミズナラの巨木に出合いました。根本が踏まれないように、倒木で大きな円状に柵が作ってありました。堂々とした巨木です。この巨木を見るため、「巨樹コース」が作られていましたが、ここから下山口までは距離的にまだだいぶあります。それとも疲れてしまったのかしら?
 どんどん下って最後の階段を降りると、下山口の林道です。そこには出発時に駐車しておいた車があってホッとしました。

【コースタイム】
金岱山巨木コース登山口(6:30/駐車)―人形山東尾根登り口(6:40)―下段歩道分岐(770m付近)―上段歩道分岐(870m付近)―
{―すず坂尾根―材木小屋尾根(鍋9:00)―鳥居谷左俣(9:25)―枝尾根(ツルハシ9:35)―四間小屋尾根 (1,250m付近/10:05-15)}
―四間小屋尾根を登る―ウトウの頭 (1,587.9m/ 11:25-55)―すず坂丸(1,456m)―金岱山(1,325m/13:05)―人形山(1,176m/13:20)
―みずならの巨木― 一石山(1,007m/13:50)―金岱山巨木コース登山口(14:30)

 



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