◆会主催山行「新人歓迎山行・小川山」

日程: 2011年10月8日(土)〜9(日)
メンバー: 藤野(CL.兼幹事)、坂井(SL)、福寿(SL)、秋田、石川、
川崎、國井、斎藤(光)、斎藤(幸)、塚本、名倉、西田、

萩原、浜口、阿部
 
 シリウスの山行としてはとても多い、15名の参加を得て実施した。 初日は車5台に分乗して、途中のスーパーで食料・アルコールなどをしっかり買い込んで、廻り目平に集結。 テントを設営後、「クライミング組」はガマスラブで楽しんだ。夜は全員でキャンプファイヤーを囲んで、楽しい宴。
 翌9日は、「小川山登山組」と「カモシカ遊歩道組」に分かれて、秋山を楽しんだ。 以下に、新人二人が「クライミング」と「小川山登山」について、書いてくれたので報告します。
 (藤野記)
 
 
「クライミング(ガマスラブ)」  (石川記)

 新人山行の山が「小川山」との連絡を受けたときにテンションが上がった。 ロッククライミングができる。 そもそもクライミングジムで練習したことはあるが、ロッククライミングは藤野さんと行った天覧山以来で3ヶ月振りになる。 楽しみで仕方がない。 イメトレも欠かさずにやっていこう。 教えてもらったロープワークも練習しているから少しは自信がある。
 しかし、クライミングのフィールドに到着するとそんなささやかな自信はどこかへ飛んで行った。 藤野さんから「フィールド着いたら直ぐにヘルメット装着」とのお言葉。 そうだ。最も基本的なことが抜けてる。 始めから失敗すると不思議なことに笑えて、もういいや!全部始めから復習だ。 と気持ちを切り替えクライミングの準備を始めた。
 最初は藤野さんがクライマー、福寿さんがビレイヤーをやる。藤野さんがスイスイと登って行き、福寿さんはロープをスルスルと、出したり止めたりしている。 私にとってお二人はどちらも教科書であり、注意深く動きを観察した。
  どうやらスラブのクライミングは、足の置き方にコツがあるようだ。 またロープの送り出しは全身で行うのがコツのようだ。 設置されたトップロープで、この後4回クライミングを楽しんだ。 最後には懸垂下降の練習もやった。 懸垂下降の手順は、1.セルフビレイを取って、下降器にメインロープを通す。 2.その下降器をビレイループにセットする。 3. 万一のときに、ロープの長さ以上に墜落しないよう、ビレイループに新たなカラビナを掛け、片方のロープに掛ける。 4.セルフビレイを取ったままテンションを掛けて見て、下降器とロープは正しくセットされているか、支点は大丈夫かなどを確認する。 5.セルフビレイを解除し、下降を開始する。 6.下降時はできるだけまっすぐ立ち、着地点と途中の岩をしっかり見ながら降りる。 7.着地点についたら一度しゃがみ込み、ロープ伸びを吸収する。 8.セルフビレイを取ってから、下降器をロープから外す。 等など。 今後難しい登山を行うために、絶対に必要になる技術なので家で再特訓をしようと決心した。
 クライミング終了後、幕営地に戻ると既にキャンプファイヤーが始まっており、直ぐに宴会スタート!!自己紹介から始まり、皆さんから登山の話や、アドバイスを頂きながらお話している間は意識がしっかりしていたのですが、日本酒、焼酎を飲み始めてからは記憶が半分以上、どこかへ飛んでいってしまいました。 みなさんごめんなさい。 しかしとても楽しい時間でした。 みなさんありがとうございました。
P.S. 翌朝、浜口さんと塚本さんの「テントの中が酒臭いんだよ〜」との会話を聞き、犯人の私は笑うしかなかったです。
注. 懸垂下降については、フリクションヒッチでバックアップを取る方法もあります。 また、その他、支点に関することや、ロープの連結・セット方法、投げ方などについてもいろいろとありますが、ここでは触れておりません。
 
 
「小川山登山」  (國井記)

 9日、朝、テントの外から賑やかな声が、携帯電話の時計を見ると5:30!ん!出発予定時間は6:00のはず、「やばい!」と思いつつも「眠い!」、足で辺りを探ると、同じく新人の石川にヒット、まだ寝てる?、もう一眠りできるかなと思い少し寝かけたが、いけないイケナイ起きよう、意を決し上半身を起こす。と同時にゲップが!?酒臭い!!気持ちが悪い!吐き気も!!。テントの外に出て、先輩方に朝の挨拶。でも気持ち悪い!
 朝御飯は、食担のお姉さま方が作ってくれた、おいしそうな「うどん」、でも・・・!?食べなきゃ体力が持たん、コッヘルへうどんを取り、食べる。美味い!でも、やばい・・・!もっと食べたがったが、これ以上は・・・???
 こんな状態のまま7:30頃出発!
 登山口を入るや否や急登、「藤野さん、いきなり、これですか」と心の叫びが・・・!ふぅっと見ると又、心の叫びが「藤野さ〜ん!道無いっす!」(笑)
 小川山山頂までは2000m辺りまで一度上げると100m前後の上げ下げが結構続き、いつ山頂に着くの?と思わせられ、梯子有り、ロープ有りと、なかなかの登り応えのある山。途中何度かあるテラスから見える岩山の雄姿は圧巻だった。又、あれはシラビソなのでしょうか、白い樹皮の木々が立並ぶ登山道に秋の陽が差し込み、幻想的な風景で、これもまた写真やテレビじゃ感じられない登山の醍醐味のひとつなのだと、とても印象的でした。山頂は、良く行く奥多摩は長沢背稜の酉谷山系です(笑)。
 下山コースは時間の都合上、予定していたコースでは無くピストンとなった。途中、前を行く塚本さんから「國井さんは、何てこと無いだろ、この位」と言われたが、いい感じに疲労感を感じていた次第で、昨晩、風呂敷を広げ過ぎたか(記憶が曖昧だが)と反省!そうこうしている間に無事下山。キャンプ場へ戻り、ここで楽しい山行は無事終了、先輩方と、お別れする事となりました。
 最後に、年齢の事を持ち出すと怒られそうですが書きます。年代では僕の親と同世代の先輩方、それにしても、この知力・体力・技術力には敬意、敬服せずにはいられません(勿論、色々な話も聞いての感想です)。
 そんな先輩方を目の当たりにして「僕は、こんな素敵に年を重ねて行けるのだろうか?」なんて人生観まで考えさせられてしまいました。が、そんな弱気は吹飛ばし、先輩方の様に素敵な人であり、素敵なクライマーに少しでも近付いて行ける様「頑張ろう!」と、思わせてくれた感慨深い山行となりました。本当にありがとうございました。

所要時間:登り3時間50分、下り2時間50分。
 
 

 



会山行報告目次へ     HOMEへ