日程: 2012年8月25日~26日
メンバー: 藤野(幹事・CL.)、赤澤(SL)、秋田、石川、國井、斎藤(幸)、
斎藤(光)、名倉、浜口、星野
報告: 星野

 

 
十二ヶ岳 登山口にて   十二ヶ岳 山頂にて

 

 今までは四季折々の風情や山カフェを楽しんだり、懐に飛び込む山行でしたが今回の違った角度からのテーマのある山行は初めてでした。「辻まこと」を ネットで軽くさわっただけで参加、根場いやしの里も初耳、私には少しミステリーな 楽しみも加わりました。八王子駅前に集合し三台の車両で出発(浜口さんは残念ながら翌朝仕事で帰京)。
 観岳園キャンプ場に到着後、「クライミング組」と「根場いやしの里見学組」に分かれて出発。見学組は西湖に沿って根場いやしの里へ。途中、「ああ西湖」と刻まれた石碑があり、西湖の歌があるんだと思い詠むと、何だかとても悲しい。「兄も姉も湖底に・・・」ボ-ト遊びでの遭難かと思いきや、根場いやしの里に繋がる碑だった。1966年(昭和41)台風被害の土石流で美しい茅葺き民家の根場集落が流失してしまい、いやしの里として復元されていました。無知な私には重い社会科見学になりました。
 近くの温泉で汗を流し、基地に戻ればクライミング組もご帰還。さて夕食、全員揃いバーべキューの大宴会。キャンプ場はもう閑散で我々の隣に一組(男性3人)ナンとサーモン半身、車えび、牛ステーキ、メロン等々。テーブルに載りきれない馳走。コックさんとお菓子屋さんの集まりだとか。でも我々は隣の豪勢なメニューに負けない豪快なメニューと、楽しい歓談を共にしたのです。宴も盛り上がった頃、赤澤さんが辻まことの「ずいどう開通」を朗読してくださった。現在は「文化洞トンネル」という立派なトンネルがあるが、その昔はトンネルがなく峠を越えていたそうで、そこにはじめてのトンネル(現在はコンクリートで塞がれている)が開通したときの面白いお話である。
 お開きのとき「5・6・7」と云う謎暗号を聞いて、わくわく感を抱き就寝。
 翌朝、「5・6」を早めに済ませ、カーラジオでNHKの「皆の体操」を聞きながら全員揃って準備体操、7時に桑留尾の十二ヶ岳登山口。先頭のリーダーの次に入れていただき、後ろには若く頼もしいサポーター、前にこけても後ろに倒れても万全対策を図っていただいた。(試してみたかったがこの体重では加害者になる恐れ有りで止めた)
 登山口には、「旧根場通学路」の表示もあった。昔、根場の子供達はこの山道を歩いて、峠を越えて河口湖側の学校に通っていたのだ。大変だったろうと思う。トンネルが出来たとき、根場側の方々の「ずいどう開通」の大喜びはよく分かる。登山道はすぐに直進する通学路と、左折し登っていく十二ヶ岳への道と分かれる。
 昨日は丸裸の富士も今日は恥らってか、雲で前を隠して我々と同行。急登や固定ロープが張ってある個所もあったが、「~十二ヶ岳~金山~節刀ヶ岳~金山~鬼ヶ岳~鍵掛峠~根場民宿村」と、辻まことが歩いたと思われるコース(毛無山はカットしたが)を7時間弱、捻挫一つ無く下山。歩幅、速度、こまめな休憩、ロープ下降のアドバイス等のお陰ですが、山仲間と歩く楽しさが歩けたヒ、ミ、ツだったのかもしれない。楽しい山旅になりました。
 なお、今回はゲストとして参加させていただきましたが、今回の山行を機に入会させていただくことになりました。どうぞよろしくお願い致します。

<コースタイム>
桑留尾登山口7:00―9:00毛無山分岐9:10―9:15十二ヶ岳9:25―10:15金山
―10:35節刀ヶ岳10:55―金山―11:35鬼ヶ岳11:40―12:45鍵掛峠
―13:30林道―13:50根場駐車場
 
 
「根場いやしの里」にて   観岳園から小一時間ほどの岩場にて
 
観岳園から小一時間ほどのところに、静かな岩場があり、我々だけで楽しみました。

 



会山行報告目次へ     HOMEへ