日程: 10月5日(金)発~8日(月)
メンバー: 藤野(L)、石川、國井、斎藤幸子、斎藤光子、名倉、西田、岡田、
他ゲスト1名
報告: 名倉

 

 

 

 秋の涸沢は何年ぶりだろう。今年の紅葉はどんなだろう。そんな気持ちで出発する。上高地はリュックを背負った登山の人たちでいっぱいだ。横尾から涸沢方面へ進むと、帰りの人たちがたくさん下ってくる。今年は暑い夏が長びき、このことろ急に冷え込んできたので、「何年ぶりかのすばらしい紅葉です。」と、すれ違う人が教えてくれた。涸沢への道のりはルンルンだったはずなのに、心は軽いが身は重い。こんなはずではなかったのに。おかしいぞ!体重があの頃より?Kg増えている。
 屏風岩はシリウスの人たちが登ったのかしら?今練習をしている人たちが登るのかしら? その時は写真を撮りに来よう!!
 さあ涸沢だ!!どこを見回してもすばらしい紅葉だ! テント場にも人がどんどん入ってくる。後日、1,500張りあったと聞きました。先にテント場に着いた二人が良い場視を確保してくれた。今回は、テント、マット、シュラフを現地で借りたので、荷が少なくなり気が楽でした。シュラフは新品の様子で、気にせずもぐる事ができました。費用はかかりますが年齢には勝てません。全員揃ったところで、明るいうちに夕食兼宴会の用意です。メニューはカツ丼。
 テント泊で食事がカツ丼なんて豪華だ。つまみもたっぷりある。お酒が入るといろいろな話しが出てくる。先輩方のお話は、昔の事も最近の事もとても楽しい。そして身がひきしまる。失敗談も自分の事のように聞いておこう。
 小雨が降ってきたが気にしない。気分が燃えているので蒸発してしまう。この雨が夜中にテントを叩く。朝、稜線に雪が着いていた。雪と紅葉と・・・・
なんてすばらしい!!朝早くからカメラマンたちが三脚を並べて、紅葉と雪の穂高のモルゲロートを狙っている。どれほど長い時間見ていても飽きない。この景色を見にきたのだから。次の日は紅葉の色が少し変わっていた。私たちは一番良い時を見たようだ。
 稜線に雪がついたので、北穂から奥穂への縦走は中止となり、北穂のピストンに変更。そのために出発を8時すぎとなった。うっすらと積もった雪は朝日をあびると溶けて、登山道には雪が着いていなかったので、安心して登ることができた。それにしても時間のかかる登りだ。やっとのことで北穂の頂上へ。そしてすぐに小屋へ名物のコーヒーをいただきに。ひとくちづつゆっくり口にふくみ、味わってから喉を通る。とてもおいしい。何度か登っている北穂でも滝谷を見る機会がなかったので、小屋の裏へ回り滝谷を見た。なんと、ゾッとする岩場なのだろう。ゆっくりと見てはいられない。すぐに戻り、また見に行く。3回ほど繰り返したが3回ともゾクッとして、下まで見ることはできなかった。合掌。
 お腹も気持ちも満たされて、さて下り。筋肉のなくなった足のお助けはストックです。少しは上手に使えるようになったかしら?うれしい様な悲しい様な。涸沢から横尾までの下りはずっと行列。鋭い明神岳を見上げながら上高地へ向かう。先月、今回のメンバーの3名が登ったのだ。いつかは私も・・・・。
 やがて上高地に到着。帰りの足はバラバラなので、ここで解散となった。楽しかった、美しかった、紅葉と雪の穂高・涸沢。またやって来たい。
 
 

 



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