◆厳冬の八ケ岳・中山尾根クライミング 西山 常芳

登山日:07.02.12   メンバー:赤澤東洋、西山常芳

 

 今回の山行をお膳立てしてくれた藤野さんが、急病の為、キャンセルとなり、一番張り切っていた当人(装備を新調)が参加出来ず、本当に残念でした。山は逃げませんので、再挑戦して下さい。前日の宿泊者200名、それが今日は22名。翌日の中山尾根も我々二人の、1パーテーだけ、やはり山登りは平日に限りますね(特に人気のある山は)。
  今日は雲ひとつない快晴、朝の気温はマイナス12度でしたが、殆ど無風、まったく寒さを感じることなく、これで登れなかったら、一生登れないよなと話をしながら登ったような次第でした。
 6時に出発、下部岩壁取り付きが8時。稜線には13時丁度に着きました。鉱泉に15時着、美濃戸へは50分チョイで下山と相成りました。ロープは9mm×45m(ダブル用)を使いましたが、ギリギリの場面もあり、50mあったほうが良いのではと思います。下部岩壁は赤澤さんがリード、その後はつるべで交互に登りました。前日、鉱泉のアイスウォールでの練習のおかげか、ダブルアックスも小気味よく効いて、岩稜、雪稜とも完璧。ただし腕がくたびれてきて、とても一気には行けません。毎日腕立て伏せをやって鍛えている赤澤さんでも、音をあげる状況、まだまだ修行が足りんのかな?上部岸壁はリードをお願いしたところ、中断のテラス直下付近にて滑落(3m)、疲労と戦意喪失かなと思い、交代。ここがやはり核心部分、クライミングシューズなら楽と思うが、アイゼンのつめを慎重に引っ掛けながら、後は腕力で上部のハングも無事クリア、何とか登りきりました。厳しいだけに登りきった時の満足感、達成感は叉格別です。だから山は止められない。

 


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