◆七ガ岳と荒海山 山行報告  小室 豊

日時;5月12日(土)、13日(日)  参加者;猪瀬精孝、川崎義文、名倉登美枝、坂井康悦、岡田捷彦、小室 豊(CL)

 

5月12日、浅草6時20分発会津田島行快速に乗車。北千住から川崎さんが乗車し、総勢5名会津高原駅に向かう。
会津高原駅では当日宿泊予定の「夢の湯」の車で程窪沢の章吾橋を渡った羽塩登山口まで送って貰う。身支度を
して10時に出発する。歩き始めて平滑沢取り付きに入る17分程は南会津山域随一と言われる白樺林の中であるが、
新緑の中見事であった。
 平滑沢に入ると、名前の通り緩やかな滑滝が延々と続いており、沢靴があれば沢の中の方が歩き易いほどであ
った。約1時間歩いた後、左手の尾根に取り付く筈だが、いくつも踏み跡があり尾根への登山道を見失い、そのまま
藪漕ぎになってしまう。予定より2時間程オーバーして頂上直下の岩場をよじ登った。昼食は頂上で、14時を回って
いた。春の14時ともなると霞が出てきて、遠くの会津駒ケ岳や燧ケ岳はぼんやりとしていた。日光連山、高原山、
日留賀岳方面のみが同定できる状態であった。
  昼食後14時35分に下岳方面へと向った。道は三番岳あたりまではしっかりとしていたが、それを過ぎると笹薮と
なり、笹の下にある踏み跡を確認しながら歩く。道はハッキリしないが、標識だけはところどころにしっかりと取り付
けられていた。下岳からタクシーに下山口まで迎えに来るように携帯で依頼する。下岳からも相変わらず笹の下の
踏み跡を見失わないように歩かなければならなかった。下岳から30分ほど下ると、針生と広域林道の分岐点に着く。
今までの分かりづらい道は一変し、歩き易い登山道に変わった。タクシーの待つ広域林道に出たのは17時過ぎであ
ったが、予定時間通りの下山であった。タクシーに乗り会津高原駅近くの「夢の湯」に18時に着く。温泉で汗を流し、
ビールを飲みながら夕食を済ませる。

  5月13日、7時30分に夢の湯の車で荒海山登山口の八総鉱山跡まで送って貰う。尾根取り付きまで林道を40分
ほど歩いたが、鉱山が操業当時は車が行き来する良い車道であったと思われるが、今では荒れ放題の林道である。
8時40分に尾根取り付きに出て、急斜面を駆け上ると9時20分に尾根鞍部に着いた。宿を出発した時は青空が見え
ていたが、尾根を歩き始めると少し雲が湧いてきたようである。いくつかのピークを過ぎ、最後に200m程の荒海山の
急な登りを詰める。頂上直下に古ぼけた避難小屋が建っていた。頂上に着いて西の方を臨むと荒海山より少し低い
かなと思われる無名のピーク(1,475m)が眼前にあった。雨がバラつき、寒くなってきたので、昼食もほどほどに済ま
せ11時40分下山し始める。
  急な下山道を40分歩いていると、突然前方から一人の男が現れ、「小室さん達はもう下るの」と言う。見たことが
ある人だとしばらく考えると、シリウスの後上さんではないか。「今朝東武動物公園を出て、今登って来たところだ」
と言う。そして「頂上までどの位」と言うので、「登りだから1時間強、そして雨が降りそうだ」と言うと、「今日は登る
のは止めた」と言ってわれわれと一緒に下り始める。茶道具を持っての登山と風流な人で、途中山桜が咲いていた
ので、その下で一服と洒落込む予定だとのこと。「下山口の八総鉱山跡に車が迎えに来ている」と言うと「じゃ、
それで帰る」とおしゃる。風が少しあるため尾根鞍部より少し下ったところで一休みしたところ、早速お茶を点る次第。
14時20分八総鉱山跡に着く。迎えの車で夢の湯に着くと、川崎さんは次の山行があるからとそそくさと電車に乗っ
て帰還。われわれは温泉に浸かり、ビールを傾けたが、後上さんは茶せんを回し、お茶を点て始める。
  兎に角楽しい山行であった。

 


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