【安達太良山・杉田川遡行】　西山　常芳

◎7月13日(金)夜集合〜14日(土)遡行(温泉泊)〜15日(日)帰京。
◎赤澤、大塚、川�ｱ、福寿、西山。(東京山楽会よりゲスト)長岡、柴村。

　 台風接近中という悪条件のため、只見川・恋ノ岐川の予定から、安達太良山の杉田川の遡行に計画を変更しました。
恋ノ岐川は次回の楽しみに取っておきましょう。
　集合したのは、二本松に近い安達町の道の駅、デカイ駐車場にトイレ、ＧＳスタンド、24時間営業のコンビニ付きの、
至れり尽せりの場所です。この近辺に来られる方にはおすすめの休憩所です。
　杉田川出合の沢と対面した我々の高揚感、身震い、感激は、はるか戦前に田部重治氏が、岳温泉で道案内を頼み、
長いアプローチの末に同じ青き山並み、水脈を眼前に得た感激と変わらないのではと往時に思いを馳せた次第です。
　入渓点ＡＭ８時半出発、沢の遡行はガイドブックの案内にお任せするとして、水量は多めではあるけれど、まだ濁りも
入ってなく快適、ナメから始まり、釜のへつり、滝登りと変化に富み、飽きません。　かすかに硫黄の匂いがする清流で
魚は一匹もいないが、ブナ、ミズナラ、沢ぐるみ、シオジの落葉樹が美しい、さすがに人気ある名渓と感じました。
ＰＭ12時10分終了点附近より、このまま登山道に行くのはもったいないと、リーダーの独善的な思いによりクライムダウ
ンにて取りり付き点までもどることにしました。メンバーも物足りなかったのでしょう全員異論なく、もう一級上の沢を楽し
むことになった次第です。下降のへつりはかなり緊張しますが、川崎氏はめんどくさいとばかりに高さ３〜４ｍの処から
釜へダイビング、鳴門の渦潮で育った河童ぶりを披露してくれました。
　登りはスムースだった福寿氏も下降は苦手、泳ぎが不得手ということもあり、斜め懸垂は釜に落ちないように、ソロリ，
ソロリ、慎重すぎるくらいの懸垂でした。フォロー、サポートと山楽会の長岡さんにもお世話をかけ、頼もしいザイルパー
トナーと思いました。そんなこんなで駐車場についたのが夕方4時４０分、往復9時間(朝、駐車場7時40分発)の行動時
間となった次第です。冷え切った身体を安達太良温泉で温め、ダブルで楽しんだ遡行の反省会となった次第です。
満足、満足。