◆北八ツ紀行(2008年1月28日)・1行文 川崎義文

 退職後に登山を始め数年でメキメキと脚力をつけたが未だ雪山冬山は未経験なので連れてってくれと云う
大塚君と私の共通の古い永年の友達の要請に応え彼を比較的に簡単と思われる北八ケ岳山域に案内し
天候に恵まれた結果冬季山小屋経験と北横岳登頂に成功し初体験の彼に大いに雪山冬山を満喫して頂け
たと自負していると共に私自身もゲレンデスキーと軽登山の両方をたっぷり楽しんだこの二日間は27日未
明の自宅出発に始まり独り鈍行列車の乗り継ぎ午後一番にピラタススキー場に到りロープウェイとリフトをふ
んだんに乗りまくってゲレンデスキーを楽しみながら後続の二人を待ち15時頃合流しその二人を縞枯山荘に
見送り私は引き続き滑降を楽しんだ後に同山荘に投宿し三人で大いに呑み喋り食うの一夜を過ごし翌28日
はアイゼンとか登山靴とか雪山装備を用意しなかった私を山荘に残して出かける二人を送り出し暫し山荘で
ごろ寝横着を決め込んだ後にロープウェイ上部駅に到り戯れにその辺の様子を見ようかとの軽い気持ちでス
キー用具1式その他の荷物をその辺におっ放り出して布製スニーカー履きで全くの空身で坪庭方面にフラリ
と出かけたのだが興が乗ってドンドン歩き続けてしまって途中で彼の二人とすれ違い交差して独り知らず知
らずの間に北横岳頂上に登ってしまうという僥倖を得て下山してロープウェイ上部駅から重い装備を背負って
28日のたった一本だけの滑降をして下部駅に到りバスそして高速バスを乗り継ぎ帰宅したのだがその夜筋
肉の節々が快く痛む寝床で鑑みるに我等シリウスの面々の中でスノーシュー・カンジキハイキングそして稀
に山スキー登山が話題になるがゲレンデスキーに関してはタブーの如く現れて来ないのはゲレンデ岩登りと
同様に虐げられ無視されているジャンルではないかと思い始めるともう眠れなくなってシリウス仲間に如何に
誘うかを模索し始めたのだが名案が浮かばず数多いシリウス仲間のうちには昔とった杵柄の伝ではないが
今なお手練れの名スキーヤーの存在を信じてその方々の呼びかけとご指導を期待するしかないとの結論に
到ったところでウトウトとし始めて夢の中で再び北八ケ岳山行を無料で楽しみその紀行を皆様にはご理解し
易いように極々簡単にたった一つの文章で記してみましたのでサラリと読み流して下さい。


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