◆ 裏高尾紀行〜「軽アイゼンがアイスバーンによく効いた」
                               深澤 裕

〔日程〕2008年2月16日(土)
〔ルート〕高尾山口(6号路)⇒高尾山⇒城山⇒景信山⇒明王峠⇒陣馬山(857m)⇒栃谷鉱泉⇒JR藤野駅
〔メンバー〕単独

          
                 高尾山からの富士山

 どうしても今日は山を歩きたかったので出かけました。快晴。奥多摩の川乗山か裏高尾か迷っていましたが、
天気が良いので展望を楽しめる裏高尾に急遽決めました。7:30新宿発の京王線で8:15に高尾山口駅着。
8:30。6号路を歩き始めます。この道は「びわ滝コース」と呼ばれています。もう何度歩いたでしょう。沢沿いの
静かな道です。高尾山を登るときはこの道に決めています。一週間前に降った雪がアイスバーンになっていま
す。朝日が差し込んでいないため、アイスバーンが続きます。足の安定が悪いので軽アイゼンを取り付けます。
この先ずっと軽アイゼンがよく効き、安定したトレッキングが出来ました。途中から右の沢の道に入ります。そこ
からは氷も無くなり、雪と落ち葉のみの快適な冬道になります。

 9:30に高尾山頂。30人ほど人がいます。今日の展望は抜群でした。南に雪に覆われた蛭が岳(1673m)
を中心とした丹沢山系。そして西に富士山が雲ひとつない青空に浮かんでいました。こんなに近いのかと思うく
らい迫力がありました。江ノ島は見えませんでしたが、加入道山(1418m)と大室山(1587m)の存在感が良
し。一丁平から城山に続き、景信山12:00。景信山の「青木茶屋」では餅つきをやっていました。臼や杵で餅を
ついていました。どこのグループの企画なのだろうか。30人ぐらいでにぎやかでした。山の茶屋で餅つきなんて
良いですね。小生は日向でたっぷりのネギを入れたラーメンを作ります。旨し。

 このルートは普段、マウンテンバイクと大学の陸上部の練習場所と化して、落ち着いたハイクができないのが
悩みです。しかし今回はアイスバーンのためかMBにも陸上部にも出会わず快適です。そういえばミシェラン東京
のガイドブックに、このコースが紹介されていると友人から聞いたのですが、外国人ハイカーが3組くらい歩いてい
ました。依然として軽アイゼンがアイスバーンに心地良く効きます。

 奥多摩方面も展望が凄かったです。大岳山・御前山・三頭山などこちらから良く眺められました。雲取山の稜線
も白く輝いていました。明王峠の茶屋は閉まっていました。春、この小屋で出す美味しい山菜天ぷらを思い出して
しまいました。桜の花も見事なこの茶屋は春がお勧めです。陣馬山に向かいます。雪の量が増え20cmぐらいに
なります。踏み跡はしっかりしています。陣馬山頂(857m)着14:10。小生以外に4人が休んでいます。頂上の
御茶屋は皆閉まっています。曇ってきましたが展望は良いです。白馬のモニュメント前で写真を撮ります。

  早速、藤野:栃谷鉱泉に向けて下ります。藤野方面の下山者は小生1人しかいないので雪に足をとられないよ
うに気をつけます。途中で軽アイゼンをはずします。栃谷鉱泉には3軒の旅館があります。15:00に「姫谷」に着
くと、入浴は16時まで待ちとのこと。隣の「陣渓園」に行きます。即入浴可能とのこと。900円払って入浴。客は
小生1人。浴槽は循環式の「鉱泉」沸かし湯だが五体に染み込みます。きょうは7時間歩いたので、からだが軽く
さっぱりします。風呂上がりのお茶が旨し。麦焼酎のお茶割りも頂きます。ここの玄関には堂々とした巨大な鹿の
剥製があります。歩くと、ここからJR藤野駅まで徒歩1時間だが、今日は緩んでしまったのでタクシーを呼んでも
らいます。JR藤野駅まで1700円。駅前の呑み屋で和風サラダと〆サバで笹子の酒「笹一」を呑みます。ここは
神奈川県相模原市なのですが、この辺りは「笹一」圏内なのです。山梨県と神奈川県が入り組んだ面白い地域
です。17:13の高尾行きに乗ります。丹沢・奥多摩の展望を楽しんだ爽快感に溢れるトレッキングでした。感謝!


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