日程: 11月24日(土)~25日(日)
メンバー: 藤野(L)、石川、國井
報告: 國井

 

 
裏妙義の丁須の頭    

 

 24日、上里SAで待ち合わせ、車2台で一路「国民宿舎裏妙義」へと向かう。高速道路は3連休の中日とあって混雑気味だった。程なく松井田妙義ICで高速を降り、国民宿舎に到着。何時も通りに、ちゃっちゃと用意を整え出発。立派な林道を数分登ると枯れ気味の沢が有り、そこが登山口。登山道は枯れた沢筋を辿って行くところが多く、所々、身の丈の2倍は有りそうな岩を乗り越えたり回り込んだり、お~!これが妙義か~!なんて思いながら標高を上げて行く。上に行くにつれ鎖場が徐々に現れ「妙義らしくなってきたぞ」なんて独り言。そうこうしてると本日の目的「丁須の頭」の直下の鎖場へ到着、見上げると既に2~3パーティが丁須の頭の直下に見へ、そこからは賑やかな声が聞こえてきます。丁須の頭直下へ到着、既に丁須の頭は1パーティが取り付いている(笑)ので、順番待ちということでハーネスを付け、腹ごしらえをしていると、先行パーティが「お待たせしました」と降りてきたので、さぁ俺らの番だ、と行こうとした時、「あぁぁぁぁ~!藤野さ~ん!」とけたたましい声。なんと藤野さん旧知の山友ご夫妻と、お連れの方でした。(丁須の頭での3人の勇士の写真は、その方達に撮って頂いたものです。)こんな事もあるんですね、相手の方も藤野さんも大変、嬉しそうで「山で繋がってんだなぁ」なんて思った次第でした。さて丁須の頭へは藤野さんリードで石川、國井の順で上がり、頂は一畳半くらいの広さで、ちょっと足が竦みました(笑)。丁須の頭からは懸垂下降、ここが裏妙義のクライマックスと思っていたけど、この後も、鎖は有るものの、落ちたら“死ぬな”と感じる、トラバースや岩場の上昇下降があり、全体がクライマックスの山なんだと感じた。途中のチムニーでは藤野さんビレーで、クライムダウンの練習もし、下部に入ると末期だけど、なかなかの紅葉も楽しめた初日の下山でした。  今日の宿営地、道の駅妙義へ移動し、テント設営後、明日の英気を養う?為にビールに日本酒、焼酎にワイン(お~っと、ちゃんぽん!)と、たっぷりガソリンを補給しつつ、石川シェフ(笑)の作った夕食と持ち寄ったつまみを食べながら山(バカ)話に花を咲かせた、楽しい一時でした。  2日目の表妙義、軽い吐き気と共に妙義神社から出発。程なくして大の字に続く一本目の鎖場、なんて事のない鎖がなくても行けそうな所、登り切った所で小休止、石川は大の字を見に行ったけど、気持ち悪いので俺はパス、藤野さんもパスらしい。さぁ、いよいよ始まりか、と思わせてくれる奥の院の鎖場をかわきりにトラバース、上下降の鎖場の連続、稜線?に上がってからは、何とも言えない高度感、なかなか無いですよね、こんな山も。その中でも、やっぱり最大の難所は、ここ、「鷹戻し」となるのでしょね、ちょっと離れたところから見ても「お~っ!」直下から見ても「お~~~!?」藤野さんと石川は、どー思っていたかは分からないけど、ここだけじゃ無いけど、終始「いや~、こっわいな~、手放したら死んじゃう」なんて思っていました。その後も、まー良く飽きないねって言ってやりたい程(山に行ってもしょうがない)鎖場は続いていました。それでもピークピークで見られる南~北アルプス、浅間山、上州、越後の山々は絶景の何物でもなかった事は言うまでもないですけどね。  そうそう、ここ妙義山は、ネットで検索すると両神山と比較されている事が有り、「鎖場天国」と「鎖場王国」と比喩されていたけど、最初これは比較し難い為の表現と思っていたので、両神山には行っていた事もあり、ちょっと両神山を甘く見ていたのが本音でしたけど、両神山より難度も恐怖感も10倍増しでしょう。また鎖場天国って言う理由が今回で分かったような気がします。不謹慎かもしれませんが「ちょっとでもやらかしたら天国へ行ける」って事が由来ではないでしょうか。(笑)  バカなことを色々書きましたが、要約すると“ちょー楽しかった~!”って事でした。(笑)
   
<コースタイム> 
11月24日 裏妙義:国民宿舎9:30―木戸―御岳分岐―11:30丁須岩の基部―チムニー―赤岩―烏帽子岩の基部―14:35三方境―15:45国民宿舎
11月25日 表妙義:妙義神社7:00―7:30大の字―奥の院―8:30見晴―9:10大のぞき―10:00タルワキ沢のコル―10:20相馬岳―-11:45ホッキリ―鷹戻し―14:00東岳―14:30中ノ岳―見晴台―15:10中ノ岳神社
(奥の院、大のぞき、鷹戻しなどの鎖場にて、順番待ちあり)

藤野より一言:表妙義の岩場は、年々鎖が増えています。かつては何もなかったところにも鎖が設置され、易しくなっていました。
 
 
表妙義の相馬岳山頂    

 


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