日程: 2013年5月26日(日) 曇り時々晴れ
メンバー: 藤野(L)、國井
報告: 國井

 

 
3P-F   西岳頂上

 

 今回は待ちに待った?二子山の西岳・中央稜クライミング。二子山の名前を聞いたのは2年前、シリウスに入る前だった。GWに両神山を登った帰り、トンネル工事に当たってしまい30~40分の立往生した時だった。たまたま、その場に居合わせたツーリングしながら登山もしていた兄ちゃんと山話で盛り上がった。その兄ちゃんが「二子山」の名を出したことで、両神山を登っている時に見えた特徴のある山容が、その山だと分かった。その時は「あ~、岩山で、結構険しい、へ~」って感じで、両神山を登った直後と言う事もあり、「ま~その内、登るか」(勿論、一般ルートですよ)程度で、暫く忘れてた次第。程なくして当会に入会、クライミングの練習をするようになって、藤野さんから「二子山をその内、登ろう」の言葉を聞き、「あ~、あの山!」って思い出した。名前を思い出してから一年と数ヶ月、やっと、この日がやってきたと言う事だ。とは言っても名前を知っているのみ、予備知識が無い(笑)。3週間前から藤野さんに頂いた資料とネットを駆使し、予備知識の詰め込みに入った。藤野さんの資料からはピッチ数とグレードは分かるが、何せヘッポコクライマーの俺には、ピッチは分かってもグレードがどんな物かが“?”だ。ネットでは、概ね、簡単そうな感じで書き込まれている。以前登った小同心クラックの約2倍の距離、核心は3ピッチ目!「ふむふむ」予習はOK!「ま~、大丈夫じゃねの」のノリで挑むことにした。とは言いつつも当日、内心はワクワクも有るが、ドキドキ7割の状態だった。
 さて当日は股峠下の駐車スペースから、取り付きへ向かう。股峠を過ぎるとすぐにフリーのゲレンデ、祠エリア前を通るが「ん~・・・・、すげーなー! ヘッポコメタボにゃ、ムリだわな」なんて独り言。程なく西岳中央稜の取り付きに到着。先行パーティが居る模様、声は聞こえるが姿は見えない。一呼吸入れて準備に入る。藤野さん&俺、準備完了に付き、いざ登攀開始!勿論、情けない話だが、藤野さんに全ピッチ、リードでお任せする(藤野さんはこの中央稜は4度目とのことだが、全ピッチを通しでリードするのははじめてだったらしい、終了時に聞いた)。
 1ピッチ目(Ⅳ)、藤野さんがスルスルと行く。何時もの通り、ビレイ解除、ロープが一杯になる、「國井さん良いよー」の声、「よっしゃっ!」っと小さく気合、チョークバックに手を突っ込み、俺も挑む(こんな所で何、気張ってんねん、の声が聞こえて来そうではあるが、何せヘッポコなのでご容赦を!)。何せ核心は3ピッチ目、その他はオマケと勝手に思い込んでいる、その為、この1ピッチ目から「ムムム!」・・・、「お~、足が長くて良かった~」から始まる。2ピッチ目(Ⅴ―)も「おっ、よっと!」、思ってたのと違うな~、ちょっとムズい。次を見れば、核心の3ピッチ目(Ⅴ)、藤野さんもクラックのリードだけに少々難儀している。下から見ていると行けそうに見えるが、行ってみると「ありゃ?行きたいけど、行けねー!なんだー、下手クソ!」なんて自分に叱咤したところで攀じれない。仕方ない!クイックドロー(横文字にしてみました)に手を掛けた(情けなっ!)。何とか抜け、その直上もチョイ難しかったが大テラスへ到着。ちょい息切れに、ちょい前腕に張り、下手っぴーの証拠だ。こうなりゃ開き直って、下手っぴ上等!形振り構わず行った。結局のところ、最後の7ピッチ目以外は、どのピッチにも、ちょいちょい気合のいる箇所があり、なめてた自分に「反省」した。中央稜は実質的には6ピッチ目で終了する。7ピッチ目(Ⅱ)は、6ピッチ目の終了点に着くや否や、「踏み跡を20mほど行けば登山道に出るからそのまま行って」と言われ、この日はじめてロープを引きながら、ほとんど歩きで稜線へ向かう。「よ~っしゃ、着いたー!」稜線の登山道に到着。両神山を見ながらロープを引き上げる。やがて藤野さんも上って来た。そこには上級者道を登ってきた同世代の男性が2人いた。ちょっと話したがクライミングに興味が有るみたいだ、シューズを履き替えながら山話を少々、空かさず藤野さんが勧誘?(笑)。2人とも西岳山頂へ行くと言うので一緒する事に。程なく山頂に到着、藤野さんとShake hands!達成感が込み上げてくる「最高~!」。
   
<クライミングのタイム> 
8:50登攀開始―2P―3P―大テラス(9:50-10:20/休憩)―4P―5P―6P―7P―11:40登山道着

 


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