◆ 奥多摩・逆川(さかさがわ)
  −「ドボン」、「バシャー」と滝壺へ− 秋田 勳男

〔日 程〕 2008.08.10
〔場 所〕 奥多摩・日原川流域「逆川」
〔参加者〕西山常芳(インストラクター)、大塚忠彦(コーチ)、福寿新一(同)、長岡和義(同、山楽会)
       玄 陽成(同)、浜口武夫、太田英雄、川崎義文、秋田勳男、別所宗郎、澤口千鶴子(山楽会)

 沢登り入門シリーズの実地研修会も今回で3回目となるが、前回、自分の思い込みにより日程を1日間違え
参加出来なかったので、私にとって実地研修は2回目となる。歳を重ねる毎にこの思い込みがますます激しく
なってきているようです。去年、会で開催してくれた沢登り入門研修会への参加が沢登りデビューでした。60
歳代になって始めた沢登り。以前から一度はしてみたかったが、技術も機会もなく、ほとんど諦めていたが、
シリウスに入り良き指導者に巡り会い、やっと念願の沢登りに挑戦することができました。

 今回の研修は、少しグレードを上げ、中級者向きの奥多摩・逆川での実施となりました。奥多摩駅から臨時
の日原行バスに乗車、川乗橋で満員のバスを降り、川苔林道を30分程歩き、ひと汗かいたころ、林道からの
逆川入渓点に到着。此処で軽く腹ごしらえを済ませ、ヘルメット、ハーネス等を装着して急降下の山道を逆川
まで下る。連日の猛暑が嘘のような涼しさだ。
 10:30遡行開始、最初の釜に遭遇、滝は小さいが深そう。まだ心の準備が出来ていないので回避。いくつ
かの小滝を越えると、2段11mの滝。ここでシャワー・クライミングの初体験。気持ちいい。「夏はシャワー・クラ
イミングだょ」と言ってた人がいたけど、納得。この先、大きな釜をもった滝に出会う、前を行くリーダーは躊躇な
く泳ぎ、流れの下に取り付く。夏とはいえ沢の水は冷たいし、服を着たまま水に飛び込むのは少し抵抗がある
が覚悟を決め飛び込む。滝の下まで泳いでいき、ホールドを探す。滝に打たれながらも、夢中で登る。下が滝
壺とはいえ落ちるのはイヤ、全力で登る。
 一度濡れるともう気にせず「ドボン」、「バシャー」と滝壺に飛び込める、楽しい〜。何度か泳ぎとシャワー・クラ
イミングを繰り返す。手足を突っ張って登ったり、途中2回程ザイルのお世話になりながらウスバ林道下のハイ
ライトの10mの滝にたどり着く。暫らく、大滝を観賞。下から見ると高くて岩がツルツル滑りそう。ザイルで確保
してもらい最後の大滝に取り付く。右から登り中間部から垂直になった所を設置したヌンチャックを頼りに登る。
ホールド、スタンスも豊富にあり、見た目より易しい。今日の遡行はこの大滝の上にあるウスバ林道の出合で
終了。ここで登山靴に履き替え16時ウスバ林道を鳩ノ巣駅に向かい下山する。

 今回の研修会は大滝・小滝があり、ゴルジュとナメそしてシャワー・クライミング、釜での水泳ありと沢登りの
楽しみを十分堪能できた遡行でした。60代で始めた沢登り。これからますますクセになりそう、経験を積みレ
ベルアップを図り、更なる挑戦をしたいと思った一日でした。この沢登り研修会を企画していただいた西山リー
ダー、インストラクターを担当してくれた大塚さんや杉本さん、忙しい中、指導をしていただいた東京山楽会の
長岡さんと玄さん、有難うございました。次回の研修もよろしくお願いします。


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