日程: 2014年12月21日(日)
メンバー: 藤野(L)、赤澤、加藤、國井、関野
報告: 関野

 

「あ~、キンチョ~」アルパインスクールに通い始めてまだ間も無いというのに「クライミング組」にエントリーしてしまった。

12月21日(日曜)晴れのち曇り
 伊豆湯河原に集合し、幕山を「ハイキング組」と「クライミング組」に分かれてそれぞれのアウトドアを楽しむという忘年山行の企画です。前日の雨から一転、ほのぼのとした日差しが暖かい冬の朝です。まず梅林の中を桃源郷に向かいました。蕾はまだあるかないかの小粒でしたが、この斜面に一斉に花開く梅の木とその香はどれほどのものだろうかと想像を膨らませました。
 「クライミング組」は貫禄、経験、安定感十分の赤澤さん、藤野さん。この秋、北岳バットレスでリードを見事に果たした國井さん、加藤さんの計5人です。私の外岩経験は片手で足りるほど少なく、桃源郷で「順番待ち」を初めて経験しました。一時間ほど待って、ようやく「いんちきするな」(5.8)が空きました。慎重に恐る恐る登りました。次に空いたのは「サンセット」(5.10a)です。
 ここは、順番待ちでウオッチングしていた時、多くの方たちが上部で攻め倦んでいたルートです。きっと私には難しくて無理だな。不戦敗を申し出たところ、加藤さんから「やらずに諦めるより挑戦してみては・・」と言われました。
 「そうか、その通り。出来るところまでやってみよう。」少しずつ登っていくと、やはり私も蝉のごとく岩に張り付いたまま動けなくなりました。手足の置き場所のアドバイスが聞こえてきました。言われた通りに体を動かすと、その場所を突破しトップアウトができました、本当にうれしかったです。チャレンジを放棄していたら、この喜びは味わえませんでした。
 國井さん、加藤さんは、その左側の取り付く島が無いような難しいルートに挑戦しています。彼らから溢れんばかりの闘志と意欲が感じられました。
 桃源郷を後にしてガリバーに場所を移動しました。ここは比較的空いていました。
 「赤ずきんちゃん」(5.9)と「ジャックと豆の木」(5.8)に登りました。「ジャック」は岩の割れ目に両手を差し込みます。割れ目の中は前日の雨がまだ乾いておらずヌルヌルしていて気持ちが悪い。私の指の先に「ガリバーの管理人=ヘビ」がもしもいるなら、「どうぞ冬眠から覚めませんように!」と祈りながら登りました。
 ガリバーはトップアウトするとひとつ高い目線から海に浮かぶ大島を眺めることが出来ます。「やった~」という充実感でその場に立つと自分も大島もひとまわり大きく感じました。
 合計で幕岩を4本。終始注意深くフォローし、励まして下さった赤澤さん、藤野さん。やる気満々の前向きな姿勢を私に見せてくれた國井さん、加藤さん。おかげさまで楽しい初幕山を経験する事ができました。ありがとうございました。

 



      山行報告目次へ     トップへ