◆ドンデン山〜金北山縦走記
        −花花花の花の山−  西田智代・笹崎勝利

           
               (キオンの花とアsギマダラ蝶、アオネバ十字路付近)

〔日 程〕 2008.9.25  日帰り
〔場 所〕 新潟県・佐渡
〔コース〕 アオネバ登山口〜金北山〜白雲台
〔メンバー〕 西田智代、笹崎勝利、他1名(会員外)

 佐渡ケ島のドンデン山は花の名所として「新・花の百名山」に選ばれた人気の山。
私たちは、来年この山に会員の皆さんをご案内しようと思い、コースの下見に行ってきた。

〈1日目〉 新潟発7:00のジェットフォイル「すい星」は、時速80km前後のスピードで、海面に浮きあがり、
滑るように走る。寝る暇もなくあっと言う間に佐渡の玄関口両津港に到着し、友人の出迎えを受け、タク
シーでドンデン山アオネバ登山口に向かった。
 運転手さんから1週間前に100ミリを超える集中豪雨があり、学生十数人が下山できなかったことを
聞かされながら、20分ほどで登山口に着いた。だが、入口にはトラロープが張られ、駐車禁止の看板が
取り付けられて閉鎖されていた。近くの復旧工事の人に尋ねたが詳しいことが分からずタクシーも帰った
ため、10:00にロープの隙間から登山道に入った。

 友人からこの山は花の最盛期には、まるでブーケの中に入り込んだように花、花、花で、足を踏み入れ
るところもないほど多くの登山者が訪れると聞いていた。しばらく進むと登山道が大きく決壊していたが、
既に木や草が大雑把に刈られ、急造りの迂回路が出来ていた。堰堤を過ぎるともう1か所大きく崩落して
いた。谷あいの樹林帯で風が全くなく湿度が高いため、流れるような汗をかきながら11:40縦走路のアオ
ネバ十字路に到着した。ここには夏の花が咲き乱れ、いろいろのチョウが乱舞し、ヤマブドウの木には沢
山の房が付いていた。20分ほどで横断道に出て、舗装道路を5分ほど下りキャンプ場入口に到着した。
そこから20分ほどでキャンプ場に到着する予定だったが、霧のため全く視界が利かず通り過ぎてしまった。

 尻立山(964m)に向かったが踏み跡が多く、視界が利かないため苦労しながら頂上に12:30ごろ到着、
20分ほど下りドンデン山荘に到着した。横断道の頂上付近に建つ小奇麗な山荘は5年前に建て替えら
れて風呂もある。今日の宿泊は私たち3人だけ。研修室や談話室は畳敷き、宿泊部屋は二段ベッドが2
つある4人部屋。この山荘は食堂や談話室への飲食物の持ち込みは禁止とのこと。花の時期の土、日は
満員になると言うので早めの予約が必要。ますます霧が濃くなり、明日の天気を心配しながら眠りに就い
た。
 〈2日目〉4:00起床、窓を開けると雲ひとつない快晴。眼下の両津の街や加茂湖に小佐渡、その向こう
60km離れた新潟の灯りまでが一望できるほどの素晴らしい天候に変わっていた。5:00出発。黎明の中
遠く鳥海山が薄っすらと見え、これから登る金北山のレーダードームもはっきりと見えた。
 アオネバ十字路まで横断道を下り、5:45縦走路に入り6:40マトネ(937.5m)で朝食〜7:10石花越分岐
〜7:50ブイガ沢のコル〜8:00真砂の芝生でツリガネニンジンの大群落〜8:15真砂の峰〜8:30イモリ平〜
9:10イラツボ沢のコル〜9:25天狗の休み場〜10:00役の行者〜10:10鏡池〜10:15あやめ池〜10:50金北山
(1172m)。レーダーサイトのフェンスに沿ってしばらく進んで、大きなドームの横に不釣り合いな?金北山
神社があって、ここに頂上の標識があった。その横に真っ赤な消火栓があり、山頂で真っ赤な消火栓を見る
不思議な光景です??
 ここからは防衛道路のため、あらかじめ許可を得て幅10mもある立派な道路を1時間半ほど下り、12:15
大佐渡スカイラインの白雲台に到着し、予約してあったタクシーで13:00過ぎに両津港へ戻り、イカソーメンに
地酒で下山祝いをして帰途についた。

 ※この山行については出来るだけ早く計画を立てて皆さんにお知らせしたいと考えています。


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