◆シリーズ「沢登り初級研修会 第3回」報告

 ◎期日・場所=7月19日(土)、奥多摩・多摩川水系・水根沢谷
 ◎参加者=西山[]幹事]、杉本、大塚、玄[山楽会](以上インストラクター)、別所、川崎、名倉、太田、
        猪瀬、 鳥澤、鉄羅[山楽会] 以上11名

 
   (右端、泳いでいるのがが報告者の太田さん)    (遡行終了点「半円の滝」下部、ワサビ田付近にて)

■「沢登り研修会に参加して」 太田英雄

 去る7月19日土曜日、私は初めてシリウスの行事に参加させていただきました。最後に山らしい山に行った
のは30歳あたりで、行ったのは月山の山スキーでした。ちなみに今年50歳です。沢登りはやはりその頃、
勘七ノ沢に行ったのが最後で、今回は20年ぶりの山でした。

 毎日自転車通勤にして膝や腰を鍛えたり、たまにストレッチや太極拳の真似事をしたりして、今回の沢登りに
備えました。一番良かったのはママチャリの立ち漕ぎでした。これにより膝の調子が良くなり、不安は少し薄れ
ました。もちろん20年ぶりになりますとやや不安もありました。そもそもまともに歩けるだろうかと・・・。ご覧に
なった方はお分かりでしょうが、ご他聞に漏れずメタボでして、93キロございます。自転車通勤をしても一向に
体重が減らず、結局は食べすぎ・飲みすぎに帰着するのでしょうが、自分の意思の弱さにちょっとがっかりして
います。もう少しこの話なのですが、沢登り直前には91キロまで落ちたのですが、奥多摩駅前の餃子屋さんが
原因だと思いますが、翌日朝92キロになっていたのです。

 水根沢は以前、下山道を上下したことがあります。途中にワサビ田があり、涼しくて人がおらず、静かで良い
散歩が出来た覚えがあります。その時にはいずれ沢にも入ってみようと思ったのです。大変きれいな水が流れ
ていましたので。今回は半円の滝までの3分の2は水が濁っておりました。念願の沢だったので、ちょっと残念。
原因は途中にあるがけ崩れが原因で出来たと思われる泥の堆積です。この泥の山が流れきるまで、濁りは取
れないと思います。この泥田を過ぎますと、本来の美しい水になりまして、また丁度午後一番の日当たりも出て
きまして、暖かくなって、快適になってまいりました。

 そうなる前に2箇所私には難しいところがあったのですが、水は冷たく、濁っており、岩登りとかへつりとかは
出来ないし、困りました。最も困難だったのは懸垂下降というものです。いきなり現場で初めてなので、降り始
めは足と腰の使い方がわからず、ずり落ちていました。下はなかなかの水量で、迫力ありました。
 今回は岩登りの技術にも驚きました。中にはまったく危なげなく、平地を歩いているのではないか、と思える
方も居りまして、私より年配なのにびっくりでした。頭の問題だそうですが・・・。また、ロープの使い方について
も、実は懸垂下降の時も、私には何か安心感がありまして、さほど恐怖は感じませんでした。素人ながら、これ
はよっぽどのことがなければ、外れて落ちてしまうことはないだろうと感じました。しかし、いまだに、どのように
あちこちに結ばれていたのか、いまいち不明で、家でいろいろと試してみています。もちろんぶら下がってはお
りませんが。

 もう50才になったので、少し自分のやりたいことを、と思っております。月山の時も、猫魔の裏山の時も独りの
山スキーでしたし、勘七の沢もロープも何もなく独りの沢登りで、こういう危険なことは無謀であると思い山の仲
間を探しておりました。このたびは皆様には大変お世話になり、ありがとうございました。沢の途中で、やっぱり
山はいいよなあ、と思っておりました。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。



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