■2016年度雪上技術実地研修会報告 

■上級救命講習会 報告 M 

■2014年クライミング研修会 報告 大塚 

■特別講演会「梅里雪山・17人の友を探して」 小林尚礼氏 

■『見落とし易い春山の気象』
 〜天気図から読み解く気象遭難の防止〜(2013年2月21日)

■「山の気象研修会(雲と風を読む)」

■「一般縦走で役立つロープワーク〜悪場の通過法他〜」

■「沢登り中級」シリーズ研修会(09年5月〜10月)

■「沢登り初級」3回シリーズ研修会(09年7〜9月)

■「岩登りレベルアップ研修会(09年2月〜5月)

■「読図と現在地確認研修会』(09年2〜3月)

■「冬山・雪山研修会報告」(09年1月〜3月)

■「山の救急法研修会報告(08年11月〜09年3月)

■「山の気象研修会」  (2008年9月〜11月)

■「2008安全登山講習会」(2008年9月)

■「沢登り初級研修会」第4回(2008年9月) &総括

■「沢登り初級研修会 第3回(奥多摩・逆川)2008年8月

■「沢登り初級研修会 第2回(奥多摩・水根沢)2008年7月

■2008「一般縦走に役立つロープワーク」(2008年7月)

■特別講演会「エヴェレスト単独登頂者に聞く」(2008年7月)

■「沢登り初級研修会 第1回(勘七ノ沢)」(2008年6月)

■「手・腕の救急法(テーピングを中心に)」(2008年6月)

■「雪山入門」硫黄岳実地研修会(2008年3月)

■「雪崩・雪山セルフレスキュー研修会(2008年2月)

■特別講演会 『夫婦で踏破58日』の伊賀敷ご夫妻に聞く
                 (2008年1月23日)

■「雪山入門」蓼科・北八ケ岳実地研修会(2008年1月)

■「雪山入門」机上研修会(2007年12月)

■冬山の気象研修会(2007年12月)

■「山岳保険・共済の全て」研修会(2007年11月)

■テーピング講習会(2007年9月)

■一般縦走で役立つロープワーク(2007年9月)

■沢登り・入門初級研修会〔第1回〕(2007年7月)

■岩登り・入門初級研修会(2007年6月)

■函南原生林と箱根周辺の探鳥研修会(2007年6月)

■セルフレスキュー研修会(2007年6月)

■地図読みの習慣を身につけるフィールド研修会(2007年3月)

■雪上技術研修会(2007年3月)

■講演会『エベレスト・最高齢登頂者に聞く』〔2007年1月)

■上級救命技能講習会(2006年12月)

■クライマーの墜落停止実験勉強会(2006年9月)

■山での突然死予防対策研修会(2006年9月)

■キネシオテーピング研修会(2006年7月)

■高山病予防と対策勉強会(2006年6月)


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■雪山入門・机上研修会(2007年12月)

開催日時:07年12月5日
場所:オリンピックセンター
参加者:藤野(幹事兼インストラクター)、杉坂、福寿、大塚(以上インストラクター)、
      秋田、猪瀬、岡田、斎藤(幸)、斎藤(光)、北村、迫畑、名倉、萩原、堀内

 厳冬期の赤岳登頂が可能になるように雪山入門者向けに、机上1回、実地4回の研修会を行っているが、
今回はその第1回目として、机上研修会を行った。初めに幹事の藤野会員から研修会全体の計画と、厳冬
期の雪山を目指す心構えの話があり、それを受けて各インストラクターから以下の各論が講義された。
 「用具とウエア( 大塚」)、「雪上歩行技術(藤野)」、「雪山登山の危険(杉坂)」、「テント設営と生活(福寿)」、
 「雪崩の基礎知識(杉坂)」。


■冬山の気象研修会(2007年12月)

開催日時:07年12月4日 午後7時〜9時
場 所:国立オリンピック記念青少年総合センター
講 師:山岳気象アドバイザー 城所邦夫氏(元気象庁職員、元都岳連・気象委員会委員長、日本山岳会会員)
参加者: 杉坂、福寿、藤野、北村、上岡、猪瀬、迫畑、古林、小川、別所、斉藤(光)、斉藤(幸)、西田、木村、
      大塚(幹事)、名倉、堀内、坂井、他日本山岳会員6名

       
                 (講演する城所邦夫講師)

 日本の山では四季を通じて「気象遭難」の例は多い。一見、気象が関係しているとは思われない場合でも、その裏
には低気圧の発達による降雨・降雪や強風・雷、急な気温上昇による雪崩などの気象変化が隠れていることが指摘
されている。特に冬、雪山で悪天候に見舞われると、しばしば悲惨な結果に終わるケースがある。この研修会でも
城所講師は1963年に薬師岳で起きた愛知大生の大量遭難の例を挙げておられた。冬の山に出かけるシーズンを迎
えたのを機会に、冬山の気象について十分な知識を養って欲しい。(編集担当)

◆ 「冬山の気象」研修会に参加して 斎藤光子

 山なかま・シリウスと日本山岳会の方々を交えて大勢の参加者に、やはり山に登る者にとって気象とは、切っても
切れない関心事、勉強しなくてはいけないことだと思いました。ただ漠然と冬型の気象と云えば、西高東低、季節風、
そして二つ玉低気圧がきたら日本列島が荒れて、海、山とも事故が起きやすい、くらいの知識しか持たない私は、
初めてこのような研修会に参加させていただきました。
  気圧配置によって西高東低型、二つ玉低気圧型、南岸低気圧型、日本海低気圧型があり、その気圧配置により
天気の変化が起き、寒冷前線の発生、寒波、雪崩、吹雪になる。それによって山岳地帯では遭難事故が発生してし
まうことがある。二つ玉低気圧が発生した場合、疑似晴天なども発生することもあり、これも遭難事故につながる可能
性もあるとのこと。「雪山気象遭難事故とその原因」を読んでも気象状況と自分が行く山域の特徴などを良く把握して
いれば事故は避けられるのだと思いました。それにはまず、安全登山を心がける第一歩として、日常的にテレビ、
新聞などの天気図、雲の流れなどを参考に、気象の知識を身につけておく必要性があると痛感し、これから少しでも
気象の勉強をしていくキッカケにしたいと思います。


■「山岳保険・共済のすべて」研修会(2007年11月)

開催日時:07年11月27日 午後7時〜9時
場 所:国立オリンピック記念青少年総合センター
講 師:渡邊 輝男氏(都岳連共済管理委員会 委員長)
参加者(敬称略):坂井(幹事)、萩原(幹事)、赤澤、秋田、大塚、、川崎、木村、斉藤、
     笹崎、杉坂、名倉、西田、藤野、別所、井上晴之(東京山楽会)

        
                  (講演する渡邊輝男講師)

 山に登る者にとって山岳保険は欠かせない“装備”の一つと言われている。しかし、その保険・共済についての
知識と手続きについて十分に理解されているとは言えないので、今回の研修会がセットされた。講師には都岳連・
共済管理委員会の渡邊輝男委員長を迎え、各種山岳保険・共済の仕組みと特徴を客観的に、詳しく説明してもら
った。フロアからの質問も活発だった。以下に研修会の要点を、Q&Aも合わせて報告する。

(1)山岳保険・共済の種類

   A.民間の保険会社(ハイキング、一般登山対象)
    補償範囲はエリアマップの実線で示された登山道で、無雪期に限る。白馬雪渓は基本的には対象外。500
    万円前後の補償で、掛け金は3000円程度。
  B.日本山岳協会(山岳登攀を対象としたもの)=同協会HPを参照(編集者注)
  C.共済制度(登山活動全般や病気について補償される)
    a.日本山友クラブレスキュー費用共済
     長野県・白馬村の「白馬館」が中心に運営。個人を対象に3000~4000人が加入している。公的機関が事故
      と認めたものだけを補償する。免責額があり、10万円以上の費用に対してだけ支払う。
    b.日本勤労者山岳連盟 山岳遭対基金
     連盟に加盟する会員のみを対象とする。支払い方がゆるく(審査が厳しくない)、手厚く補償する傾向がある。
      余剰金の還元制度はない。
    c.東京都山岳連盟 山岳遭難共済
     遭難者の捜索費用と救援者費用を補償する。団体の割引制度がある。全国どこからでも個人加入ができる。
      剰余金が出た場合は加入者に還元されるとか、どんな支払いが行われたかの情報が開示される特徴がある。
      海外登山、賠償責任、障害・入通院などに特約制度がある。
    民間保険と共済制度の決定的な違いは病気に対する補償の有無にある。
  D.掛け捨て型保険(オプションとして掛ける、同行の家族に掛けるなど)
    a.現地加入(上高地など) 掛け金は1000~2000円。4日間、7日間など。
    b.期日指定プラン(都岳連) 一定期間のみ有効。ハイキングタイプと山岳タイプがある。掛け金は250~2500円

(2)捜索、救助費用

 無雪期の遭難ではヘリを使う“エアレスキュー”のケースが増えている。ヘリの経費は@スタンバイ料金、A空輸料金、
Bチャーター料金(サーチャー&レスキュー費用)などで、概ね「1分間1万円」かかると言われている。地上での捜索、
救助では、民間人の救援隊に対する@日当、A保険、B交通・宿泊費、C救援資材の消耗費などを請求される。
(警察、消防、自衛隊など官公庁による捜索、救援費用は請求されない)。
05年3月の秋田・乳頭山で43人が行方不明になったケースでは、官・民合わせて約300人とヘリ5機が出動、行政主
体の救助活動のため、当事者負担は少ないが、実際の経費は1000万円超。

(3)都岳連共済の将来

 「改正保険業法」施行により、都岳連共済は現在の特定保険業者から合同会社に変更になる。現行よりシステム的には
変わるが、給付内容は変えないで存続させたい。例えば、今までは掛け金を先に取っていたが、これができなくなるので、
加入者の遭難に支払われたお金を、みんなが応分に後払いする方式になる。「日本山岳救助機構合同会社」を母体とする。

(4)質問と回答

 Q. 都岳連共済の「海外特約」は山地での遭難事故にかかわる費用の補償だけで、アプローチ時の事故や障害には適用
   されないので不便なのではないか。
 A. 普通の海外旅行保険は山は対象でないが、アプローチの時なら支給されるのではないか。セブンエーには両方カバー
   できるものがある。保険は代理店を一つにして、数種類をセットで入るのが良い。
 Q. パーティーで山へ行き、ケガをしたので仲間に助けられて下山、救急車で病院へ行き治療を受けた。この補償を受けよ
   うと都岳連事務局に電話したが、補償の対象にはならない、と言われた。
 A. 通常、山から救急車までの救助費用は補償されるが、仲間による救助活動のケースはグレイゾーンだ。病院の費用は
   「入・通院」の特約加入が必要。また、事故の場合は都岳連ではなく、事務センターの「セブンエー」に連絡する。
   そこから書類が届くので、記入、返送する。
 Q. 遭難救助費用の仮払い制度の基準はどうなっているか。
 A. 仮払いの例は過去に1件ある。当面必要な費用として30〜40万円出る。
 Q. 共済の適用を受けるのに登山計画書は必要か。
 A. なかったとしても、共済に加入していれば支払う。共済は個人との契約であるからだ。
 Q. 遭難時に、保険に入ってない人と一緒だった場合どうなるのか。
 A. マックスの額は出ない。3人遭難して、1人が入ってなかったら、補償額の3分の1は減額される。
 Q. ヘリを呼ぶに当たって、事故者本人の同意が取れないまま搬送した場合、支払いはどうなるのか。
 A. もし当人が支払いを拒否した場合は、通報者に支払い義務が生じる。
 Q. 山岳会全体として賠償責任保険を掛け、誰が訴えられても対処できるという方法はないか。
 A. 会が主催する行事ごとに賠償保険を掛けることはできる。都岳連は団体主催事業に対して補償する1年間の掛け捨てに
   加入している。単一クラブでの加入の可否はセブンエーに聞いて欲しい。             (文責:保険&編集担当)


■テーピング講習会(2007年9月)

 ◎日時:07年9月27日 午後7時〜9時
 ◎場所:国立オリンピック記念青少年総合センター研修室
 ◎講師:杉坂千賀子 会員
 ◎参加者(敬称略):赤沢、秋田、浅野、上岡、小川、北村、玄(東京山楽会)、斎藤(光)、迫畑、西田、萩原、藤野、
        堀内、別所(幹事)。以上14人

  昨年7月に開催した伸縮性キネシオテープを使った講習会に続き、今回は非伸縮性のテープによる患部固定の方法
について杉坂さんに教えていただきました。テキストによる説明の後、西田さんにモデルをお願いして、捻挫を想定した
テーピングの実技を行いました。そのあと、36ミリ幅のテープを使って各自で実習。出席の皆さんは、身を乗り出し、
メモを取るなど熱心に受講していました。その講習会について浅野さんに報告していただきました。

「テーピングの効果を実感」              浅野嘉一郎

   テーピングの効果については、ラグビーやサッカーの選手などがテーピングをして「ゲームを続けた」という話はよく
聞きます。そのような効果があるのなら、単独行の多い私にも役に立つかもしれないと思い、申し込みました。
 会場には電車の遅れで、10分ほど遅れてしまい、既に講習会は始まっていました。資料が配られ、捻挫(ねんざ)の
治療法としては、R(安静)、I(アイシング)、C(圧迫)、E(挙上)が効果的、との話の後、講師の方の実演になりました。
捻挫の場合、まず、足先を直角にしておいて、アンカーになるテープを貼る。次に基本となるテープを2本貼る。あとは順
序よく隙間を埋めるように貼る。最後に足底、足首、かかとの内側、外側を固定するテープを貼る。最終的にはギブスの
ように患部が動かないようにようにする、ということです。
 その後2人1組での実習ということになりましたが、幹事の提案で各自が1人で実習することに変更され、結局1人の
方が、自分が納得するまで何回でもできるということで賛成の人が多かったようです。最後に手首や指のテーピングの
実演があって終わりました。
 講師の方の話の中で、浅間峠で「長谷川杯耐久レース」の練習中の選手が、足にテーピングをして、そのまま走って
行った、と聞いて、ほんとうにテーピングの効果はあるようだと、改めて強い関心を持ちました。


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■一般縦走で役立つロープワーク研修会(2007年9月)

 ◎日時:9月8日
 ◎場所:東京都日野市・旭丘中央公園
 ◎参加者:大塚、藤野、杉坂(以上インストラクター)、秋田、萩原、堀内、北村、斎藤、迫畑、中道、別所、
        猪瀬、菅野、清野

 
       (シュリンゲを手にとって)          (補助ロープへフリクションノットでセルフビレーをセット)

 一般の縦走でも、岩場、ガレ、ザレ、狭いテラスなどの悪場では、ちょっとした補助ロープやシュリンゲやカラビナが
あれば安心して歩くことができます。今回はこのような場合に必要な道具、簡易ハーネスの作り方、補助ロープの
セットの仕方、セルフビレーのセットの仕方、通過の仕方、簡易確保の仕方などを実習しました。
(使用したテキストはこちら)。

【参加者の報告】 菅野 裕治

 今回の講師陣にはシリウスの大塚、藤野、杉坂の3氏がインストラクターとなっていただき、3班に分かれて、
それぞれの班の中で楽しく有意義な時間を過ごさせて頂きました(午後1時から午後5時の研修と終了後の懇親会)。
大塚インストからは事前に「一般縦走でのロープワーク」と題してA4サイズで9ページからなる貴重な資料をメールで
送付して頂いておりましたので、資料をプリントアウト。資料を基に、埼玉県大宮の石井スポーツに行き必要な装備を
調達。何度も前準備の時間は楽しいものあり、店員さんとのやりとりもお陰様で楽しいひと時を過ごすことが出来、
ロープワークの研修に備えました。
 9月8日小生は埼玉から車で行き、一足先に旭ヶ丘公園で待っておりますと、老若男女のメンバー13名を見出す
事は簡単であり即合流。インストから本日の諸注意事項と班割りの説明をして戴き、3班に分かれて講習を実施。
今回の講習のテーマは岩登りなどはやったことは無いが、悪場の一般縦走などは行う方を中心に、必要最低限の
ロープワークに限定し、反復練習をする事で会得する方法での研修会でありました。研修会での小生の出で立つ姿は、
半袖のポロシャツにショートパンツ、研修会途中で蚊の猛攻撃に遇い、両足の脹脛は八面猛攻。複数箇所の蚊の跡は
“痒い”・“痛い”わで、大いに悩みました。が、参加者の皆さんは前準備が良く、香取線香や防虫スプレー、はたまた
虫避け用のテイシュを戴いたお陰で、研修会は下記の内容を会得する事が出来ました。改めて御礼申し上げます。
  私の班の実習の内容は以下のとおりでした。
  @必要な装備。
  Aシュリンゲの作り方(ロープ・シュリンゲ、テープ・シュリンゲ)。
  Bテープ・シュリンゲを使った簡易ハーネスの作り方。
  B岩場、テラス、ガレ場など悪場通過でのロープの張り方。
  Cロープに簡易ハーネスを連結する方法と通過の仕方。
  D簡易確保の方法(ハーフクローブ・ヒッチ)
  Eセルフビレー用シュリンゲと鎖などへのセルフビレーのセットの仕方。
  F樹木などへのお助け把手シュリンゲの結び方。
  Gお助け紐の作り方と使用法。
  H鎖の代用ロープ、縄梯子の作り方。
  I簡易懸垂下降の方法
  J道具の携帯の仕方(ザックの横ベルトのトラーゲン)。
 ご指導頂いたインストラクター3氏に改めて感謝の意を申し上げる次第です。


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■沢登り・入門初級研修会〔第1回〕(2007年7月)

◎日時:7月29日
◎場所:丹沢・葛葉川本谷
◎参加者:福寿(L)、大塚、藤野(インストラクラー)、別所、猪瀬、市川、秋田、川崎

   

 梅雨明け間近の1日、今回が沢登り初めてという2名をまじえ、沢登りの基本を復習しながらゆっくりと遡行しました。
入渓点の葛葉の泉でリーダーから沢装束、ロープの使い方、歩き方などの講義を受けた後入渓。滝壺にドボンした人、
流心のロープにぶら下がって全身濡れ鼠になった人など、笑いが絶えない道中でした。当日は午後雷雨の予報が出て
いましたので、途中の林道で遡行を中止して無事研修を終了、渋沢での早めの反省会が盛り上がりました。
  リーダーの福寿さんによれば、今後引き続き第2、3弾の沢登り研修会を計画するとのことですから、どうぞご皆さん
参加下さい。以下は、リーダーの報告です。

※第2回・沢登り入門/初級研修会は2007年9月23日(日、秋分の日)〜24日(月、振替休日)、奥秩父・大洞川・
  市 ノ沢にて同じリーダーにより開催されます。詳細は「研修会案内」をご欄下さい。

【沢登り・入門&初級研修会(葛葉川本谷)報告】 福寿 新一

 どうしてこんな薄暗い藪の渓を歩いているのだろう。明るく開けた空、美しい滝、萌えるような緑・・・を想うも現実はさに
あらず。多くの人々を魅了する沢登りの魅力とは一体何なのだろう。太古の昔、山が形成され、雪が降って、水が流れ、
谷が削られ、何万年という悠久の時を経て今日の渓が造られ、又、幾千年の後には今とは全く違った渓相になっている
ことを思えば、この渓との出会いも一期一会というべきことなのだろう。この大きな自然の中で人の一生は何と儚いことか、
流れの中のイワナも、うるさく付くまとう薮蚊も大差なく、時空の中の一瞬を彷徨う塵のようなものだ。
 水の流れや、滝や、木々の中を歩いていると、現代生活の中で失われた一動物としての五感を思い出させてくれる。
神経は幾分敏感になり、危険に対処する感覚も研ぎ澄まされてくる。又、庭屋の目線で見れば渓は造園工事の現場の
ようなものだ。洪水や崖崩れで運ばれてきた大岩や小岩、崖にへばり付く木々、今にも崩れそうなゴルジュ等が旨く配置
され、真似をしようにも出来ない。万物創造の神様は特別級の庭師だ。渓は人の心に多くのものをもたらしてくれる、好奇
心を持って接すれば自然も又大きく堪えてくれるだろう。渓も千差万別、明るい渓、暗い渓、急峻で厳しい渓、ゆったりと
やさしい渓、人それぞれに自由に感ずるままに、一瞬の人生を有意義に楽しく過ごせればよしとしよう。

 今回は研修会ということで、楽しく、安全に、をテーマに8名のメンバーで実施した。沢は初めての2人を中心に、リーダー
の下で沢を遡行する方法を実践した。装備の説明、必要最低限のザイルの結束法などおさらいして9時入渓、小滝の連続、
少々の増水にシャワーを浴びることもしばし、ザイル確保で登れば安全で、安心感を持って登れること等を体験してもらうこと
が出来たと思う。ベテラン達はそれぞれに自分の力量の範囲で自由に楽しんだようである。12時、ほぼ中間点の林道橋に
到着、沢登りが初めての人もいることでもあり、雷雨も心配される為、曇り空の薄暗い渓の研修はここで切り上げ、大倉へ
下山の後、渋沢の都岳連御用達の「いろは」で打ち上げ兼反省会、17時解散。
 尚、大塚さんにお願いしてこの研修会を1回で終わらせず、年2回位2〜3年かけて数回のシリーズにする旨了解を戴いた。
日帰りの沢、沢中1泊の沢いずれも初級で何方でも参加できる所を選びます。


■岩登り・入門初級研修会(2007年6月)

◎日時:6月23日〜24日  ◎場所:天覧山の岩場(23日)、日和田山の岩場(24日)
◎参加者:藤野(L)、斎藤、西山、赤澤、大塚(以上トレーナー)、猪瀬、清野、市川、堀内、坂井、秋田

岩登りをこれから始めたい方、初級からレベルアップしたい方を対象に2日間に亘って行った。
初日は天覧山の易しい岩場で、基本的なロープ結束、岩場の登り方、足の置き方、ホールドの掴み方、
ムーブの仕方、 懸垂下降、確保の基本、ロワーダウンなどを研修した。2日目は日和田山に移動し、
少し高い壁を登りながらこれらを実習した。以下は参加者の報告です。

  
            (天覧山の岩場)                         (日和田山の岩場)

「岩登り・入門&初級・研修会」に参加して 清野克明

 去る5月、送っていただいたシリウス・ジャーナル第6号を読み進めていくと、「岩登り・入門&初級・研修会」の文字が
目にとまった。「槍穂の縦走などが楽になります」と書かれてある。足手まといになり迷惑をかける心配があったが、重
症の高所恐怖症を治療するチャンスと思い、場合によってはギャラリーも覚悟で参加を申し込んだ。
 そして天覧山での研修初日は快晴の素晴らしい天気となった。集合時刻にいきなり遅刻し、まずいスタートとなってし
まったが、ザイルの結び方の説明には何とか間に合った。先ずハーネスにエイトノットでザイルを取り付けるが、お手本
を示す藤野さん、大塚さんの手さばきはマジックのよう。何度も繰り返してなんとかマスター。次は岩に取り付き、ホール
ドのつかみ方、足の置き方の基本について指導を受ける。そしていよいよトップロープで岩を登る練習が始まる。さらに
岩の摂理の方向をホールドに生かして登る練習、確保の仕方、懸垂下降と続く。全く初めてなので、藤野さん、大塚さん
をはじめ参加者の皆さんに手取り足取りで面倒を見てもらい、なんとか一通りこなすことができた。しかし、テンションでの
下降や懸垂下降は、確保されていて安全と頭ではわかっていても、高さの恐怖感がどうしても抜けない。これには慣れが
必要だと感じた。
 緊張の中に一日が終わって、場所を市内某所に移し、こちらもまた楽しみにしていた懇親会が行われた。堀内さん、
斎藤さん、市川さんの手になる料理をいただきながら、酒を酌み交わす。皆さん山は無論、四方山の話題も豊富な方ばかり。
また、その年齢の幅にも驚く。猪瀬さんは孫のような市川さんと一緒に登れることをとても喜んでおられた。
 明けて二日目、こんどは日和田山に向かう。杉木立の中を登っていくと巨大な岩塊が現れた。今日はギャラリーかと思うに
十分な高さである。他の皆さんは淡々と準備を整え、確実に登っていく。私も行けるだけ行ってみようと、カラ元気を出して岩
に取り付く。それでも、比較的易しいルートではなんとか上まで行くことができた。少し難しい箇所にもトライしてみたが、側か
ら、下から、皆さんのアドバイス、励ましがあったにもかかわらず、手足が震えてクリアできずに終わった。
 この日は西山さん、赤澤さんが合流し、松の木ハングと呼ばれるオーバーハングがある壁を登られた。華麗に登攀する姿
をまのあたりにし、人間ここまでやれるのかと本当に驚きであった。
 岩場が混みあってきたころ研修が終了。車に戻るころには雨が降ってきた。充実の二日間が終わった。今回の研修で教え
て頂いた基礎技術は、これからも練習を続け、より確実なものにしていきたいと思う。そして念願の槍穂の縦走を果たしたい。
 トレーナーの藤野さん、大塚さん、西山さん、そして参加者の皆さんには大変お世話になりました。ありがとうございました。


■「函南原生林と箱根周辺探鳥会(2007年6月)

◎日時:6月9〜10日  ◎コース:函南原生林〜冨士箱根ランド〜湖尻〜仙石原〜芦ノ湖西岸
◎参加者:L佐藤(有)、SL堀内、斎藤、市川、北村、小川、坂井、服部。松沢(紀)、松沢(宏)(以上ゲスト)

 佐藤有信会員の指導で、アカガシ、ブナ、ヒメシャラなどの樹齢700年の樹木観察、キビタキ、クロツグミ、
ホオジロ、オオルリなど箱根での探鳥を行った。生憎天候が悪く鳥のさえずりは少なかったが、宿で野鳥の
写真や鳴き声をCDで聞かせてもらい、新緑に輝く自然林に触れて巨樹の美しさや野鳥の声を堪能すること
ができた。以下は参加者の報告です。

           
            (函南原生林)                         (箱根ビジターセンター)         

【函南原生林と箱根周辺の探鳥会】  斎藤 光子

 雨に降られる事を覚悟しながら、沈んだ気持ちを快適な「ス−パ−踊り子号」で吹き飛ばし熱海で全員が合流。
案の定ドシャ降りの中、原生林に向かうバス停でゲスト3名を混じえ、自己紹介と同時に雨具の用意。バスは40
分程で原生林入口。雨はほとんど止み、いよいよ森の中へ、さっそく佐藤さんの樹木の説明があります。ヒメシャラ、
ヒサカキ、木肌の特徴、葉の違い等々。そしてブナの大木が次々と見えて来ます。
 今まで何度となく熱海、箱根へと来たことはあっても「函南原生林?」は恥ずかしいことですが初めて聞く場所
だったのです。こんな近くにこの様な森があったのかと感心したり、今度友人を案内しようかしらなどと思ったり。
1時間程の原生林の森歩き、ウグイス、ホトトギス、センダイムシクイ、その他にも鳥のさえずりを聞いたような?
申し訳ありません。名前は忘れてしまいました。
 そして、2日目の芦ノ湖西岸、9時、水門よりカミナリと本降りの雨の中スタ−ト。探鳥コ−スという事で前の晩の
鳥のさえずりのCDを聞きながらの勉強も、この雨の中では鳥達もどこかで雨宿りなのでしょうか。声は聞かせてく
れませんでしたが、やはりウグイスなどにまじってコルリのさえずりを聞く事が出来ました。まだまだ自然林の残る
静かな遊歩道をスギ、ヒノキなどの見分け方など説明を聞きながら3時間。西岸コ−スの終了点に近づくにつれ
青空とまぶしい太陽が現れて来ました。でも少しづつ濃くなって来た木々のミドリもこの雨でよけいにキラキラ輝い
ていた様でした。
  今回の企画に参加して知らなかった事の多さに反省しきりです。気軽に楽しめる場所がこんなに近くにあった事、
樹木の名、違い、鳥の名前(さえずり)と鳥の名が分かれば一層楽しいと思います。これからも皆様にいろいろな分
野を沢山教えて頂きたいと思っております。

                          
【原生林と探鳥会 感想】  (ゲスト)松沢紀生、松沢宏子

 今回初めて参加させて頂きましたが、生憎の雨にも拘らず2日間にわたる全行程を、女房共々落伍することなく
踏破できたのも、ひとえに皆様方のお力添えがあってのことと感謝しております。
 函南原生林は4年ぶり3回目の経験でしたが、東京から100キロ足らずのあの場所にこれ程立派な原生林が残
っていることを、奇跡と思わずにはおれませんでした。これからも末永く保存し続けて欲しいものです。
 こじんまりした和風の宿での夕食時の語らいや野鳥の勉強会も、大変楽しく有意義な思い出となりました。これ
からは何気ない小鳥の囀りにも、耳を傾けることが出来そうです。
 2日目の雷轟く“雨中ハイキング”も、なかなか得がたい体験となりました。多分、我々2人だけでは途中で早々
とダウンしていたことでしょう。山経験豊富な皆さんに同行させて頂けたことが幸いでした。それにしても、歩き終
えた途端に天気が回復するとは・・・。自然が決して甘くないという戒めでしょうか。また、何か易しいイベントがあ
りましたら、是非お誘い下さい。本当に有難うございました。


■セルフレスキュー研修会

◎日時:2007年6月2〜3日  ◎場所:裏丹沢・神ノ川ヒュッテ付近
◎:参加者:西山、川崎、市川、堀内、萩原、藤野、大塚

 姉妹山岳会である東京山楽会主催の掲記恒例研修会(講師:同会藤田耕三氏)に合流参加させて頂いた。
一般縦走などでも使われるフィックスロープのセット・通過法・確保法、シュリンゲの使用法などに始まり、
岩場での救助法(介助懸垂、背負い懸垂、抱き抱え懸垂、引き上げなど)を実習した。ハードなカリキュラム
であったが事故も無く無事終了した。シリウスの参加を快諾された東京山楽会及び講師の藤田耕三さんに
この場を借りて厚くお礼申し上げます。以下は実習風景と参加者の報告です。

 
    (メインロープへのシュリンゲ結束法の実習)          (振り分け懸垂による事故者の救助実習)

【初めてづくしの2日間】  市川 智子

 6月2日。この日、私はシリウスの活動に初めて参加しました。研修内容は“セルフ・レスキュー”。場所は
JR橋本駅から車で約1時間半、新緑の美しい裏丹沢でした。
 全くの初心者であったため、終始見学のつもりで参加を申し込んでいたのですが、大塚さんと藤野さんが
快く道具を一式貸してくださったので、思いがけず、実践的に色々な技術を学ぶことができました。ハーネスを
身につけるのも初めてなら、カラビナの使い方もよくわからない私は、最初のロープワークの時点から悪戦苦闘
してしまいました。何度か練習してできるようになった結び方もあれば、頭をフル回転させても常に指導を受け
なければできない結び方もありました。まるで手品のよう・・そんな風に思ったりもしました。お昼を済ませた後
の訓練は、一段とレベルアップしたものとなり、コンクリートの壁を岩場に見立てて、様々な救助法を教わること
となりました。私は自ら志願して事故者役をする回数が多かったのですが、普段、ここまで自分の身を相手に
委ねて何かをすることがないため、こんなにも家族以外の人に心を開いて安心しきっている自分がいることに
我ながら驚き、言葉では表現しがたい不思議な感覚を覚えました。訓練中は、和やかな中にも緊張感が漂い、
セルフビレーを外した時などは、特に身が引き締まる思いでした。

 翌日。橋の上からの懸垂下降訓練がありました。前の晩のお酒の席でこの話を振られた時、「頑張ってやって
みます!」と宣言した手前、もうやるしかないと覚悟を決めていました。とは言ったものの、いざロープを目の前に
すると緊張のあまりのどが渇き、気持ちが悪くなってしまいました。河原から橋までの高さは団地のほぼ3階分
くらいあったと思いますが、見ているだけで頭がクラクラとしてくる状態でした。訓練を始めて数十分後、気持ちを
奮い立たせ、橋の欄干を跨ぎ、足場の狭い定位置に立ちました。体が拒否しているのか、足の震えは止まって
くれません。一番勇気を必要としたのは、手を離さなければならない最初の一瞬だったと思います。あとは、
入念に装備をチェックしてもらい、ロープの使い方を十分に確認してくれた大塚さんと藤野さんのサポートを信じて、
一歩を踏み出すだけでした。『頑張れ、頑張れ!出来る、出来る!』と自分に言い聞かせ、神経を集中させていき
ました。下降を開始し、足が宙に浮いて、一本のロープにぶら下がれた時の感動は、今も忘れられません。
とても晴れやかな気持ちで、同時に清々しい達成感を味わうことができました。

 他にも、皆さんの優しさと労りを随所に感じ、何度も胸が熱くなりました。川崎さんが、お茶を飲むのにおいしい
湧き水を沸かしてくれたこと。萩原さんが、冷たい風が吹きやまない時に、薄着の私の身体をさすって暖めてくれ
たこと。堀内さんがどうしてもお風呂に入りたかった私に付き添って、小さなお風呂に一緒に入ってくれたこと。
まだまだここには書ききれない、印象に残る沢山の幸せな思い出ができました。
 今回の活動を通して、私自身とても視野が広がったように思います。また、自分一人では決して体験できない
貴重な経験を積むことができ、とても勉強になりました。さらに、シリウスの皆さんをはじめ、姉妹山岳会の方々と
接していく中で、色々な自然の楽しみ方があることを知り、出来ることならもっと未知の世界を覗いてみたい、
という気持ちになりました。次は何に挑戦してみようかな‥と眠っていた冒険心も顔を出しました。これから出会う
新たな活動もきっと有意義でエネルギーに満ちているんだろうと思います。そんな未来を想像しながら、最近では
今まで手に取ることのなかった山の雑誌に目を通すようになりました。
 最後になりましたが、この度お世話になった方々に心から感謝申し上げたいと思います。本当にありがとうござい
ました。今後とも季節を問わず、宜しくお願い致します。



■「地図読み」の習慣を見につけるフィールド研修会

◎2007年3月21日  於 中央線沿線鳥屋山・倉岳山周辺  参加者14人
◎宮下祐史会員を講師にお願いして実地研修会を実施した。最近は登山の世界でもIT化が進みGPSや携帯電話などに現在地が表示される
 世の中になったが、やはり地形観察と読図によるルートファインディングや現在地の確認は登山の技術として欠かせない。
◎講師:宮下会員、世話役:別所会員

  
(倉岳山での実習風景。左から二人目中央が講師の宮下会員) 

◆研修会「地図読みの技術と実際」に参加して  上岡 一雄

 表題の企画に、別所さんからお誘いを頂きました。登山道を外れた径を辿りながら、地図とコンパスを使って登・下山をする「ルートナビゲーション」とのことで、日頃人のルートばかりを辿っている自分としては、大いに興味をもって参加いたしました。  
 8時50分JR中央線「梁川駅」集合。講師は“山渓”等でおなじみの宮下祐史さん。参加者は12名。先ず各自己紹介が済んで、講師からコンパスの使い方を教わりました。
  @地図上の現在地から目標方位を読み取る方法。
  A目標物から地図上の現在地を読み取る方法など、
なかなか使い慣れないものですから、各々大いに戸惑いながら教わりました。登山を始めた時からコンパスは持ち合わせましたが、このような使い方はしたことが無かったので、大いに参考になりました。暫く使い方の練習をした後、本日の目標「鳥屋山・倉岳山」目指して出発しました。
 昨夜来の冷え込みも暫く歩くうちに、緩んできたようです。唐栗橋を渡って鳥屋山の取付き地点が、10時頃になりました。途中P478⇒P686⇒鳥屋山頂上⇒P810⇒P838⇒立野峠⇒倉岳山頂上990m⇒北東尾根P747⇒倉岳山登山口と、その都度々々現在地並びに次ぎの目標を確かめ、高度計を修正しながらゆっくりとしたペースで進んでいきました。又、地図上の等高線の読み方、急傾斜、コル、ピーク、尾根等も確認しながら。自分では合っていると思っても、実際に講師に確認すると違っていたりしてなかなか即席では身につかないことも痛感しました。
P747から急傾斜を一気に下り更にもう一度登り返して、漸く倉岳山登山口に到着。午後4時丁度でした。通常3時間コースを6時間掛けて、丁寧に教わったことになります。このような企画には、初めての参加でしたが有意義な一日を過ごせたものと、講師並びに関係者の方々に厚く御礼申し上げます。


 

■雪上技術研修会(2007年3月)

◎2007年3月2〜4日、谷川連峰芝倉沢出合・成蹊学園「虹芝寮」、参加者15名

♪♪薪割り、飯炊き、小屋掃除 みんなで みんなで やったけ
   雪解け水が冷たくて 苦労したこと あったけ
   今では遠く みんな去り 友をしのんで 仰ぐ雲♪♪ (成蹊学園虹芝寮・寮歌「山の友へ」)
              


虹 芝寮付近と武能岳(後方)             参加者の皆さん

 
イグルー構築風景                 確保技術実習風景

◎成蹊学園OBの坂井康悦会員のご好意により、上記山小屋に2泊して、雪上訓練を行った。この冬は積雪が少なく当初予定した雪洞は掘れなかったが、イグルー2棟を構築した。夜はロープの結び方の実習も行った。
◎研修内容:イグルー、積雪断面・弱層観察・ハンドテスト、雪上アンカーの作り方、雪上確保法、滑落停止、ビーコン・プローブによる捜索。
◎翌日、数名の希望者は谷川岳に登頂した。  雪上技術についてはこちらを参照してください。

◆雪上研修会に参加して  

中道 宏

 お世話になりながら、会の活動に参加せず、申し訳なく思っておりました。こ のところ少し時間の余裕もできたので、@皆さんにお会いしたく、またA経験したことのない[山岳会の訓練](特にイーグル、ビーコンは全く経験がありませんで した)を受けたく、参加しました。
 @については、それぞれの方が持ち込まれた酒・つまみと素晴らしい料理で風格のある虹芝寮で山花開き、さらに日中の訓練が加わり、会の雰囲気に浸ることができました。それにしてもあれだけの酒が一日でなくなったこと、二日目には指をくわえるだけかと諦めていたところ次々に酒が出てきたことには驚きました。これ以上酒を飲むと翌日の訓練にさしつかえると判断され、二日目まで酒を温存された方に敬意を表しますとともに感謝申し上げます。
 Aについては、私にとっては初めての山岳会での、初めての訓練でしたので、大変興味深いものでしたが、リーダー、サブリーダーの深い経験、上手なご指導に感服しました。出発前から資料等を用意していただき、朝早くから準備いただいたご苦労にも感謝申し上げます。イーグル作りは、最初はブロックの切り出し、途中からはブロック積み、最後はサブリーダーの仕上げの見学でしたが、素晴らしい経験でした。来年は是非スノー・マウントをご指導いただきたいと願っています。ビーコンも初めて手にしましたが、このような便利なものが開発されていることに驚いています。確保の訓練では、努めて「落ち役」をやり、体重を少し落とすことができました。
 最後に印象。[青春18」を初めて利用させていただきました。最も縁遠く、またなんとなくテレくさく感じていたのですが、皆さんお若く、この会こそ[青春18」に相応しいと思うようになりました。

 

笹崎勝利

 胃がんの手術以来3年ぶりに、重い大きなザックを背負って、いとこの西田と足手まといとは思いながら雪上訓練に参加しました。短い区間ですが輪かんも何年ぶりに履きました。二人は、個人会員だったためシリウスのみな様との付き合いが薄く、会合にはできるだけ参加していましたが、今回は一層親交を深める事ができて良かったと感謝しています。
  一日目は到着早々から酒宴が始まって、山談義に花を咲かせたり合唱をして夜遅くまで楽しく過ごしました。持参の日本酒に焼酎やワインの殆どを飲み切って、見た目では寒梅が一本残っただけでした。それも飲もうと強請られましたが明日到着する赤沢さんを交えて飲むのだと断るのがやっとで、明日の分が心配される程の飲みっぷりで、酒豪揃いのみな様には度肝を抜かれました。
  二日目は午前中グループに分かれてイグルーの構築をしましたが、雪洞掘りとは違い天井部分の接着に苦労して、福寿さんの手伝いでようやく立派に完成させる事が出来ました。午後からは坂井さん・西田とグループを組んで、福寿リーダーの指導で雪上確保訓練やビーコンの操作を習い手間取りながらも何とか終える事ができました。夜は寒梅を均等に分けて乾杯のあと諦めていたアルコールが不思議な事に、何処からともなく次々と湧き出てきて最後の夜も更に盛り上がりました。
  最終日は快晴に恵まれて谷川岳登頂組と下山組に分かれて、立派にできたイグルーを惜しみながら壊して全員無事下山しました。すばらしい企画をされた大塚さん始め幹事の方、武能岳や堅炭岩をロケーションとする快適な虹芝寮をお世話いただいた坂井さん、おいしい食事を作ってくださった小室さんと女性達、福寿さんの他みな様には大変お世話になりありがとうございました。久し振りの訓練に参加して本当に良かったと厚くお礼申し上げます。これに懲りずまたお誘いくださいますようお願いいたします。

 

西田智代

 シリウス入会時は、余りにベテラン揃いでとんでもない会に入会してしまったと後悔したほどでした。この所、体調不良もあり山歩きもしていなかった、ましてや冬山は2年ぶり、果たして訓練を行う小屋までたどり着く事が出来るのか不安を抱えての参加でした。
 3月2日土合駅集合、共同装備、食料分担の振り分け、日頃は小屋泊まりの私にとってリュックの重さが気になりました。例年なら未だ凍てっている筈の道路も雪なし、路肩にフキのとうもチラホラ顔を出し夕食のお供にと堀内さんが摘む。途中で「ワカン」を数年振りに付け虹芝寮へ、流石名門小屋の立派さにビックリ!此処も例年の半分以下の積雪とか。小室シェフの献立に沿っての夕食作り、部屋ではもう酒盛り。それにしても山男達の飲みっぷりには山の上でも下界同様には脱帽。
 3月3日、いよいよ訓練開始。午前中はイグルー構築、二手に分かれ2基を作る。雪を踏みしめスノーソーでブロック切り出し、運搬、ブロック積み分けを分担し、中心を決めロープで測りながら一周目を積み徐々に上面を内側に傾斜をつけドーム型に積み上げる。腰の痛みも忘れ子供に返ったような楽しい作業で妙に張り切ってしまう。雪洞とは違い天井部の接着が難しく、福寿さんのご指導で我々のイグルーは大きく素晴らしいのが完成、この中でローソクの下での一杯はさぞかし楽しいだろうナーと思いつつ記念写真。H12年5月燕岳から常念岳への途中天候が急変し、他のグループの方々が急遽ブロックを積んでビバーグの用意をしているのに遭遇、楽しそう?と横目で見ながら通過したのを思い出す。又大塚さんの積雪の断面観察と弱層テストで表層雪崩が起きるさまを納得。
午後は3班に分かれ各リーダーの下で雪上訓練。スタンディング・アックスビレーは初体験、勿論ビーコン操作もしかり。マゴマゴしながら楽しむ。滑落停止訓練では想像以上に重力が掛かる事も実感。でも現実には、H7年12月都岳連の富士山での耐風訓練中に講師のアイゼンバンドが外れ、「アッ」と云う叫び声で顔を上げると何と目前に講師の顔。そのまま重なって滑落、咄嗟の場合たとえ訓練を受けていても何も出来ない。ヤット停止したときには腰が抜けて立てなかった。ロープも張らずに訓練とは、今思い出してもゾーットする。事故は自分だけでなく貰い事故もあるのだと実感し、何年たっても其の時の恐怖が甦り「トラウマ」になっている、何とか克服しなければ何処にも登れないと言い聞かせ、今迄頑張ってきた。最後の晩餐は酒盛りとあるだけのご馳走で賑やかに夜が更ける。
 3月4日朝、構築したイグルーを埋め戻し、谷川岳登頂組と下山組とに分かれ、全員無事下山。
初めてのシリウスの皆さんとの合宿、初体験の訓練。これからも又、数々の講習会の計画を立てて下さる事を希望し出来るだけ参加できればいいなーと思いつつ帰路に着く。
 皆さん本当にお世話になり有難うございました、今後ともよろしくご指導下さい。                 



■講演会『エベレスト世界最高齢登頂者に聞く』


 (パソコンプロジェクターで説明される講師の荒山さん、右端) (チベット側からのチョモランマ。荒山さん撮影)

◎2007年1月26日、山の店「ジャンダルム」会議室、参加者25名

◎2006年5月、それまでの世界最高齢登頂記録(三浦雄一郎氏)を更新された荒山孝郎さんを講師にお迎えして、出発準備からエベレスト登頂、帰国までのお話を伺った。同氏は中年になられてから本格的な海外登山を始められた方で、その意味ではプロの登山家ではなく我々と同じ市井の登山愛好家であるから、エベレストなど夢のまた夢の我々にとっても興味深いものであった。
 チベットのラサからシガツェ、シガール、ティンリを経てロンブク・ベースキャンプまでのキャラバンの様子、BCからABC,C1、C2、C3を経由して8,848mの頂上までの登攀の様子、チベットからヒマラヤ越えで陸路ネパールに下山された車窓風景など、
ご自身で撮影された沢山の写真を基にお話し下さった内容は、淡々とした語り口の中にも体験者でなくては語り得ない貴重なお話であった。
 BCを出発して登頂しBCに下山するまでの行程が僅か11日間という短期タクティックスは世界記録ではないかと話されていた。エベレストへのルートは大別してチベット側から入るものとネパール側からのものがあるが、チベット側から入山するルートの方が早くエベレストの全貌に接しられ、より感動的ではないかと言っておられた。
 C3(8、225m)を23時に出発して登頂を果たし、翌日16時にC3まで下山する間の17時間は、水分摂取も栄養補給もできず脱水症状の中での登攀であったなど、我々には想像もできないようなご苦労が多かったと思うが、登頂できたのは気象、パーティー運営など全ての要因がプラス側に作用した幸運の結果だと淡々と語っておられたのが印象的で、ひょっとしたら我々でも登れるのでは?という夢幻と元気を頂いた講演会であった。
 同年配の多いわれわれ山仲間にとって、羨望と憧れの世界最高峰、最高齢での登頂経験
談は、当初、記録を塗り替えてやろうと野心を持つ受講者が何人か居たのではないかと云う気配だったが、話を聞くにつれて、その難易度に脱落者が増え、最後の費用の話を聞く段階でさらに投降者が多くなったのではないかと想像する。しかし、途中まででも良いから一度は登ってみたい山ではある。


■上級救命技能講習会

◎2006年12月11日、麹町消防署、参加者10名
◎(財)東京救急協会による座学と実習で心肺蘇生法(CPR)、応急手当、搬送法を学んだ。今回はAED(自動体外式除細動器)プラスCPRに多くの時間が割かれた。山での救急法は市街でのそれとは異なるが、基本は同じであるので山の事故にも応用できる。山での救急法については、都岳連・遭難対策委員会主催のセルフレスキュー講習会、安全登山講座、ワンポイント講座や同連盟主催の「都岳連・山岳共済加入者向け講習会」、日本山岳会・医療委員会主催の講習会などがあるので、そちらも受講されることをお薦めします。


■クライマーの墜落停止実験勉強会

◎9月16日、於丹沢山岳スポーツセンター、参加者5人。
◎会員がお互いに講師になり、山岳スポーツセンターのウォール側壁に、錘吊り上げ用ウィンチ、確保ロープ、擬似クライマー(タイヤで作った錘)、プロテクションをセットし、錘を落下させて、ビレーヤーが衝撃を吸収しつつ、墜落を停止させる要領を実習した。最初は落下の衝撃で身体を引っ張られてバランスを崩したりしたが、何回か練習するうちに、スムーズに停止できるようになった。また、ビレーヤーの脱出方法、墜落クライマーの脱出方法も学んだ。最後にウォールのグレード5.10aを登って研修を終了した。


■山での突然死予防対策研修会

◎9月15日、於オリンピック青少年総合センター、参加者23名。
◎日本山岳会医療委員会委員長・野口いづみ先生(鶴見大学歯科麻酔学教室助教授)をお招きし、最近話題になっている山での「突然死」について、その実態、予防法などの講義をして頂いた。山での突然死の事例を多く引用され、また、最近の知見や専門的医学的知見に基づいた解説は、60歳台が大半の参加者には他人事とは思えず、皆さん熱心に講義を聴講して好評であった。講義の概要は以下のとおりであるが、 山での突然死に関する詳細ついては、日本山岳会・医療委員会のホームページに貴重な情報が載っているので、参照願いたい(突然死だけでなく、山での病気やケガ、高山病対策などの貴重な記事も多い)。 http://jacclimbingmed.hp.infoseek.co.jp/

講義の概要はこちらをご覧下さい


■キネシオテーピング研修会

◎2006年7月3日、於オリンピック青少年総合センター、参加会員20人
◎講師 杉坂千賀子(当会会員)、杉坂 勉氏(上級登攀ガイド)
◎内容 スポーツによる障害、けがの予防と処置、キネシオテープとは、キネシオテープの効果、脚部、腰部のキネシオテーピングの実習。捻挫、膝<大腿四頭筋>、足の疲れ防止<腓腹筋>、腰<仙棘筋>のテーピングを実習した。キネシオテープとは、筋肉に近い性質の伸縮性を持つ伸縮性テープで自然治癒力を高めて障害や機能を回復する治療に使用される。その効果は筋肉の機能を正しくし、血液やリンパ液の循環を良くし、痛みを抑え、関節のずれを治す。慢性的脚痛や腰痛に悩 まされている方の救世主。予防の効果も大きい。

キネシオテーピングについては『お役立ち情報』の連載講座「テーピング」をご参照下さい。


■高山病・予防と対策勉強会

◎2006年6月20日、於八重洲倶楽部、参加会員30人
◎講師 大塚忠彦(当会会員)
◎内容 「私の高山病体験から」、「高山病とは」、「高山病にならないためには」、「高山病になったら」などについて勉強した。

「高山病の予防と対策」については、『お役立ち情報』のページの「海外登山入門と高山病対策」のうち、「高山病対策」の項を参照下さい


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